双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

僕らの六日間戦争

|若旦那| |忍び|


実は大晦日からの六日間。忍びちゃんが拙宅へ泊り込んで居たのである*1
ここひと月は、日参して小一時間程を過ごすのが習慣となりつつあり、部屋の環境にもようやっと慣れてきた風であったので、ならば年越しと正月くらいは皆で過ごしたいものだなぁ、とこの際思い切って連れて来た訳なのだけれども、いやはや。是がまぁ、何ともかんともなもので…。
追いかけっこ及び猫プロレスの激しいのは相変わらず。始めのうちは、年長者の余裕で軽くいなしながら応戦する若旦那も、若さにまかせた忍びが次第に調子に乗ってムキになるものだから、そうなると手加減も何処へやら。追って追われての、激しい取っ組み合いの始まりである。又、頓着の無い忍びは自分のが在るにも拘わらず、他所の厠でも用を足す。それを「あーあ」と云う面持ちで眺める若旦那。そもそもがお互い、親兄弟と過ごす中で猫社会を知ると云うよな機会の得られなかった者同士。猫の間の礼儀作法も知らぬのは仕方あるまい*2



元旦の義兄弟
不意の”あぎっ”にも”ちょい”で未だ余裕の対応。しかしこの後、恒例の取っ組み合いへと雪崩れ込んでゆくのであった。



そうかと思えば、片方がねぐらで寝て居ると、もう片方が覗き込み、半身を突っ込んでべろべろと舐めてやってみたり*3、就寝時は主の布団へ潜り込み、若旦那がいつもの左。忍びが右に三人川の字となって眠るなど、四六時中しっちゃかめっちゃかと云う訳でも無いのだ。
今朝ほどは、若旦那の寝そべる左側へ、忍びちゃんが主を踏んづけながら、むちゃむちゃと布団内を移動。始めはぎょっとした若旦那であったが、程無く二匹は主の腕を共に枕として、再びすやすや眠りについて居た。尤も。その数時間後には、仁義無き猫プロレスが始まった訳だけれども…。



本日の義兄弟
束の間の穏やかさ。まぁ何だ。日向ぼっこの場所取りも上下関係も、一筋縄にはゆかぬものだねぇ。

*1:休息と称して、一日だけ中日を設けたヨ。

*2:幸い二匹とも快眠・快食・快便(尿)。そして何故か若旦那は、忍びの食べ終えた茶碗の底に溶け残った漢方薬を舐めたがる(笑)。

*3:忍びちゃんは満更でもない風なのだが、若旦那はちょいと迷惑そう。

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