双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

漢方はじめました

|忍び|


二週間程前から、忍びちゃんの漢方生活が始まった。
去勢手術前の血液検査で、生まれつき腎臓の機能に難在り、と云うことが分かった訳だが、幸いそれによって何ら症状が出て居ると云うのでも無い。しかしながら、今のうちから手助けとなる有効な方法は在る筈...と考えた末、日常的なケアに漢方の力を借りてみるもの一案かと、動物にも漢方を処方して下さると云う親切な遠方の薬局へ相談し、幾度かのやりとりを経た後、薬を処方して送って貰うことと相成った次第である。*1
忍びのよなケースを漢方では”先天的な腎虚”と云い、そうであっても適切な漢方薬や自然薬でもって、きちんと成長を促しながら健やかに保ってゆくことができる、とのお話であった。薬は杞菊地黄丸(腎機能を向上させ、体内のエネルギー量を増やす)とバイオリンク錠剤(細胞賦活作用を持ち、動きの悪い臓器の働きを改善したり、体内に蓄積した毒素の排泄能力を高めて、免疫力を向上させる)の二種類を合わせたものを、散薬にして処方して貰って居る。保護したばかりの風邪っぴきの頃、粉状の抗生剤が苦くて、スポイトを試したり、練乳を混ぜたり、飲ますのに結構苦労した覚えが在ったので、まして漢方となると如何なものかしら・・・と些か不安であったのだけれども、ちょいと味見をしてみたところ、うす甘酸っぱいお茶のよな風味で、どうやら猫にも飲み易いらしく、是を白湯へ溶かしたのを、いつものドライフードに混ぜて出すと、何の躊躇も無く最後の一滴までぺろりと舐めて、きれいに平らげる。水分も採れて一石二鳥。何しろ日々のことだから、こうして無理無く続けられるのは有難い。



三白眼な忍びちゃんは、黒光りもツヤツヤと活発に育って居り、お小水の量も以前よか増えてきた風。健やかが何より、である。

*1:薬代は一日あたり二百円。我々のちょっとしたおやつ代程で済むのだから、実に良心的と思う。

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