双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

冬仕事完了(仮)

|庭仕事|


寒さ和らいだ穏やかな陽気となったので、こう云う日を逃す手は無かろうと、庭仕事の残りに取り掛かることとした。ツルバラ扱いのお嬢さん方、即ちトレジャートローヴ、ソンブロイユ、ホーム&ガーデン、Mme.アルフレッド・キャリエールの仮剪定と仮誘引である。既に葉取りが済んで居たので、作業は概ねスムースに進行。

先ずは麻紐を外し、枯れ込みや痛んだ枝、細過ぎる枝などを取り除いて下準備。育てた枝を持っていきたい位置、仕立てたい形を念頭に、ワイヤーやトレリスなどとの兼ね合いを図りながら、太枝を動かしてベースを整えた後、全体をおおまかにざっくりと剪定。細かな部分はバランスを見ながら、要不要を判断しながら作業を進める。トレジャートローヴ、ソンブロイユ、キャリエールは、然程に手を加える部分が多くは無かったため、さくさくと順調に進めることができたのだが、ホーム&ガーデンはなかなかの難物で参った(笑)。
地植えと云うことも在り、定植以来もりもりと成長して立派な大株となったのは良いけれど、何せ枝が太く棘も立派、側枝もわさわさと多いものだから、あちこちへ自由に暴れて広がってしまって、枝の振り分けに難儀してすっかり手間取った。一時間掛かって何とかかんとか。脚立を降りて壁面全体のバランスを眺め、まぁこんなものかしら、と云う辺りで作業終了。

是にて冬の大仕事を全て終えた格好ではあるが、剪定も誘引も「仮」としておいて、後は二月中まで様子を見ながら、細部を都度調整予定とする。ふう、一先ず肩の荷が下りたわい。

園芸覚え書

|庭仕事|


以下、作業日誌。

■バラの葉取りと仮剪定
鉢植え、地植え共に大方の葉取りを済ませ、比較的コンパクトなシュラブ系のお嬢さん方については (ざっくりとではあるが) 仮剪定も済ませた。
大株になって枝振の複雑なお嬢さん方は一先ず保留とし、今月末までを目途にのんびり進める予定である。


■マルチング堆肥
カニガラとボカシ肥を混ぜて皆の株元へ施し、その上から月桃の葉入りのバーク堆肥を被せて冬場のマルチングとする。最後にキトサン溶液の希釈水で水遣り。

昨日の暴風が嘘みたいな、穏やかな日中にさかさかと。
寒くとも風さえなければ作業が捗る。
とは云え、水はやっぱり冷たいなぁ…。

アランのカーディガン

|手仕事| |本|


『編みものワードローブ』より「アランのカーディガン」仕上がる。


昨年末に取り掛かって、有意義な無為の正月休みを費やし、小物で小休止を挟むなどしながら、ちまちま進めて居たのが仕上がった次第。実は是、編むのは二回目なので、正確には「アランのカーディガン・二号」
一号はかれこれ十年程前に編んで、とても着やすいし、本当に大好きでしょっちゅう着て居たのだが、一昨年にストーブで焦がして大きな穴を開けてしまい、泣く泣く処分。どうしても復活させたくて、再度奮起して編むことに決めたのであった。
今回使用した毛糸は10~12号相当の極太糸で、指定のブリティッシュエロイカよりも若干硬めの感触だが、アラン模様がしっかりきれいに出る。色は水彩絵の具のビリジアンがかったよな、やや暗めの緑色を選んだ*1。針は指定通りの12号を使用。(ゴム編み部分のみ8号)


後ろ姿もね。


尚、このカーディガンには、三國さんがこんな風に言葉を添えて居る。

1:あまりかっちりしていなくて、少しラフな軽さがあるから、着ていて楽。
2:ゆとりのあるサイズで、中にたくさん着込んで着ぶくれしてもかわいい。
3:ケーブルの柄に個性を感じる。

そう、ズバリ「着やすさ」の秘密はここに在る。バスケットや太ケーブルのよな、ボリューム感みっちりの模様や、ドドーンと大きい模様はあえて入れず、その代わりに比較的あっさりした小粒な模様 (しかし個性がキラリ!) を選んであって、更に其々の模様の連続が、縦のラインをさりげなく印象付けるデザインとなって居るため、着ぶくれ上等のブカッとサイズでも、不思議とかあいらしく、そして軽やかに着られるのよね。本当にもう、何にでも合わせやすくて、着やすくって大好きなのである。
あ、そうだ。中に白いシャツ着て、古着のブッカブカのオーバーオールはいて、そこへコイツを合わせたら、さぞかし愉しいだろなぁ。フフフ。


◆◆◆


緑の糸と木のボタンと。

木のボタンとこの緑色をじいっと眺めて居たら、山の針葉樹。
杉だとか松だとかの葉っぱの色を思い出して、そうしたら、
何だかふと、桃子先生の『山のトムさん』が読みたくなったよ。


|本|


今回のテキストは、初心にかえって。

今や『ほ〇日』の人となってしまって久しい感の、三國さん。ミク〇ッツ以降は何だかモヤモヤが拭えず(笑)、結局手を出して居ないのだけれど*2文化出版局から出たテキストは、一冊目から全部持って居る*3。余計な外部の意図やら思惑やらも無く、自由で純粋な編み物の愉しみがぎゅっと詰まって居る。どれも読み返すたびに愉しくて、何度でも編みたくなって、ちいとも飽きないんだよなぁ。だから暫くは、もうそれで良いや、と思う。

*1:因みに、一号はメランジ調のサンドベージュ色であった。

*2:ああした商法も含めて『ほ〇日』的なあれこれが、まぁ色々とモヤモヤするんだわね…。

*3:今は無き「雄鶏社」の”おでかけ”シリーズ(?)のも。

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