|戯言|
今年のお盆は珍しく休業して居る。是は何在ろう、新型某云々に因るものであるが、お盆に休んだのは祖父母の新盆だった年を除いて無かった筈である。今年だって、何事も無ければ休まずに営業して居た訳だが、触らぬ神に何とやら。君子危うきに何とやら。それに、この数カ月間の気苦労*1と云ったら無かった訳で、こんなに気ばかり遣ってへとへとになって、ゾンビみたいな顔になって、思い切って休まねば、このままじゃ何処かが壊れてしまうわ、と。
個人経営の小さな飲食店ですらこうなのだから、医療機関に従事する人たちの心身の疲労は如何程か。当事者でない人、現状を知らぬ人の中には「飲食店が稼ぎ時に休むなんて阿呆か!」「そんなんで休むのなら、東京の店なんかどうするの?」などと軽々しく云う人が在り、制限の中での必死の努力。常に感染のリスクと向き合うことの負担や不安。そんなこんなが諸々重なって、心がイガイガにささくれ立って、仕事をすること自体が苦しくなってゆく、不本意への苦々しさに、拭っても拭っても曇りの取れぬよな毎日。もうね、ぎゅうっと心を殺して居ないと、頭がおかしくなりそうなのよ。「キィーッ!」と気が狂いそうなのよ。まぁ、他にも色々と吐き出したいことだらけなのだが、なけなしの品位を守るために、この辺りで仕舞っておくこととする(笑)。
そんな訳で、気苦労やら諸々と収入とを天秤にかけて、前者を取った。たかだか数日の休みでも、嗚呼。随分と気が楽になるものだね。
*1:消毒やら検温やらお願いやら何やらかんやらの果てしなき無限ループ…。それだけでもいっぱいいっぱいだのに、あまりにも危機感の希薄過ぎるお客ら(地元・県の内外問わず)への対応でもう限界(笑)。