双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

はじめての朝練

|日々| |雑記|


朝五時前に目が覚めてしまい、水を飲みに布団から出たのだけれど、窓の外の空気が未だひんやりと爽やかだったので、再び布団へ戻るのが勿体なく思えて、いっそフォルゴーレ号で朝練に出掛けることとした。わーい!初・朝練(笑)。以前から考えて居た「県道を通って隣町の市街地まで行って帰って来る」の訓練実行である。走行距離やバッテリーの消費量なども、今後の参考に記録しておこうかな。
朝五時十分に拙宅を出発。すぐに件の県道へ出る。何せ早朝なので、農作業へ出る軽トラを二台見掛けた他は、殆ど車に出くわすことも無く、堂々と気分良く走れる(笑)。両脇は一面緑の夏の田んぼで、畦に住まう虫の声や山鳥の声が良く聞こえる。乗り物の心臓としてのエンジンが無いのは、やはりちいと寂しい気がしてしまうが、自然の発する声を耳に聴きながら、尚且つ風を感じて走れると云うのは、電気バイクの大きな長所なのだろな。

やがて県道はくねくねカーブの上り坂へ。ここまでずっと二速*1。今は対向車も後続車も無いけれど、普段はそれなりに交通量が在り、荒っぽい運転をする人も少なくないので、あまりスピードを出さぬよに、気を付けながら丁寧に…と、ここで町境を越境。程無く県道から外れて、隣町の市街地へ向かう道へ入る。市街地までは、実に文字通りの田んぼ道である。田んぼ道ではあるが、不釣り合いに立派な一本道の舗装道路なので、二速でどのくらいまで出るのか一寸だけ試してみたら、45キロまで出ることが分かった (公式では41キロ)。又、折角の長い直線なので、なかなか使用する機会の無い「オートクルーズ機能」を使ってみた。確かに楽ちんではあれど、何だか退屈(笑)。

延々と続く立派な田んぼ道を抜けると、住宅街に一つ登り坂。其処を下れば、もう隣町の市街地である。コンビニの近くの交差点で信号待ちして居ると、向こうから牛乳配達のカブがやって来た。働く原付は素敵だな。お疲れ様です。暫く走って行き当たるのが、今回の課題でもあった、五差路の交差点。因みに坊ちゃんズのお医者は、この交差点を斜め左方向へ左折した陸橋を渡って、信号機を過ぎたすぐ近くなので、ここを通行せねばお医者へは行かれない。つまり、決して避けては通れぬ道である。比較的交通量も多く、時間帯によっては学童らも大勢通るので、いきなりだと緊張する場所だが、今日は早朝なので、直進の対向車が一台きり。落ち着いて五差路の構造を観察する。ふむふむ、成程成程。左折時のタイミングや要領さえ掴めば、後は落ち着いて、いつもの安全運転で行けば良い。信号待ちの間に一速へ戻し、青で発進してから二速に切り替える。スムースに上手く出来た。

陸橋を渡った先で、坊ちゃんズのお医者を確認したら、そのまま少し直進してスーパーの駐車場へ入り、Uターン。今度は元来た道を帰るだけ、である。が、近々フォルゴーレ号の一カ月点検を行う予定のオートショップが、市街地から東へ進んだ先の、大きな国道沿いに在るのを思い出し、折角なので確認かたがた、国道の手前まで行ってみることにする。予定変更。市街地を途中まで戻ったら、帰路とは逆方向へ右折。其処から細いくねくね道を経て、小さな踏切を横断して少し行くと、新しい立派な道路へ出た。以前は田畑しかなかった場所だが、どうやらここ十年程の間に新興住宅地が出来て、それに伴い道路も新たになった風である。確かこの道をずっと直進すると、国道に行き当たる筈。犬の散歩をする中高年男性がちらほら居る他は、すれ違う車も無いまま、やがてゆるやかな坂道の向こうへ、見慣れた国道が現れた。国道の手前の細道にバイクを寄せ、一旦停車する。件のオートショップを確認。国道とぶつかるT字路を右折したら、すぐの場所である。*2 確認が無事済んだところで、いよいよ来た道を戻るとする。

いやはや。たまの早起きも良いものだなぁ。朝練は清々しくて愉しいものだなぁ。何しろ、こうやって実際に走りながら、道中種々じっくり確認ができると云うのは、日中の交通量の多い時間帯にはできぬことなので、実に有意義である。なりこそ小粒なフォルゴーレ号だが、登り坂はグイグイ進めてしっかり力強いし、カーブでも安定感が在るので頼もしく、フロントフォークの動きもなめらかで乗り心地は快適。良い子、良い子。
すっかり良い気分になって家へ帰って来ると、丁度小一時間が経過して居た。予定変更の回り道も含めて、片道三十分と少々ってところか。本日の朝練の走行距離21キロ。バッテリー消費量31%。気温は23度。坂道も所々へ挟みつつ、ほぼずっと二速で走行して、1キロあたり1.5%程であった。ふむ、できる子だ(笑)。

*1:走行モードは「エコモード」と「スポーツモード」の二種類が在り、其々が一速と二速に相当。因みにエコモードの最高速度は20キロである。

*2:しかしながら、この国道は県を南北に縦貫する最も主要な国道故、交通量は云わずもがな。大型トラックの通行も実に多く、ちっこい原付にとっては不安だらけ…(笑)。

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