双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

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十一月の憂い

|音| 暦が変わった途端、怒涛の紅葉見物が始まって、 道の途上のこの場所へも、通り掛った人々が 一気にどっと押し寄せる。早々に気疲れの予感。 静かな山景色は、静かにそっとしておいて欲しい。 とってつけたよな喧騒など、似合わない。 静かな音楽アーティスト: つのだたかし出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント発売日: 2000/10/21メディア: CD購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (11件) を見るだから、せめて、静かな音楽。

暦の残り

|雑記| |音| 何とは無し。 壁掛けの日めくり暦を改めて確認すると、 嗚呼、もうこんなに残り僅かなのだ。 先週にようやっと、カーテンと夜具を厚手の 秋冬仕様に替えてから、秋はぐんと深まり、 猫らも又、あったか芋ドーム*1に潜り込んで居る。 そろそろズボン下を穿かぬと、心許無い。 過ごして居る間は然程に感じずとも、 過ぎてしまった後で振り返ってみれば、 季節の巡りは、実にあっと云う間である。 気付けば晩秋もすぐ其処、となるのであろう。 A CHORUS OF STORYTEL…

汽車はじょんがらじょんがらと

|音| 是、やっぱり名曲だと想うのねぇ。人間椅子「りんごの泪」(「疾風怒濤~人間椅子ライブ!ライブ!!」より) 3ピースだのに、この重さ!この分厚さ! いやはや、まったく格好良くて痺れるねぇ...。 結成から二十五年余。 一貫して変わらぬ唯一無比のスタイルは、 風格と貫禄も加わって、もはや完成された様式美である*1。 無頼豊饒(初回限定盤)(DVD付)アーティスト: 人間椅子出版社/メーカー: 徳間ジャパンコミュニケーションズ発売日: 2014/06/25メディア: CDこの…

僕も私も 其の三

|音| 久々、無名の人々によるカバー合戦企画の三回目は、Jackson Browneのエヴァーグリーンな名曲『These Days』を課題曲に致しました。(第一弾→◆ 第二弾→◆) ところでブラウンさん。少し前の来日インタビュー記事の写真が衝撃で、顔の造作と印象は若い頃のままだのに、其処へ皺だけが矢鱈と増えちゃっててねぇ。ロバート・レッドフォードなんかも同じタイプかと想うのですが、何と云うか”おじいちゃん青年”って云うのかしらね。それって得なのか損なのか...。+++ さてと…

in the silent garden

|音| Molly Drakeアーティスト: Molly Drake出版社/メーカー: Squirrel Thing発売日: 2013/11/12メディア: CDこの商品を含むブログを見る 鉛色の空と、秋の冷たい雨の一日。 ネルの分厚いシャツとコーデュロイのズボン。 落花生をつまみながら、ミルクティを飲んだ。 細い雨へと溶け込んでゆく声と旋律は、 儚げで美しい、繊細なレース編みのよで、 ふと、静けさに包まれた屋敷の庭に咲く エルダーフラワーや矢車菊を想った。

Hà Nội Blues

|音| 今頃の季節になると聴きたくなる。 Kim Sinh - Khuc Tah Tinh Ha Tinh嗚呼、是はやっぱりブルースだ...。 +++随分と前にNHKで放送された、ゴンチチの『世界音楽遺産』と云う番組を観て、この人を知った。放送に気付くのが遅かったため、観ることができたのは途中からだったのだけれど、番組はゴンチチの二人がベトナムを訪れ、ベトナム音楽界の至宝である、盲目の音楽家キム・シンさんを訪ねると云う趣旨。キムさんは確か当時で御歳七十代後半であったか。ギター…

A Spoonful of Sorrow

|音| からりと晴れた午後。 窓から入る風は清々しくカーテンを揺らす。 土曜日のコバルトグリン。 ほんの一匙だけ憂いを残して、 重たい閉塞が遠のいてゆく。 [asin:B0008GK08I:detail]

Farther on

|音| 大型連休とやらに振り回される人々と それに付随する種々の狂騒に倦みながら、 些事に追われ、猫にかまけながら、 風薫る五月初旬の中に居る。 Late for the Skyアーティスト: Jackson Browne出版社/メーカー: Elektra / Wea発売日: 1990/10/25メディア: CD クリック: 7回この商品を含むブログ (15件) を見る 狂騒と狂騒の間の小休止も、今日でお終い。 明日からの数日のことは暫し置き、 安楽椅子に沈むよにして、目を閉…

Three men from Northern Britain

|音| 金曜の夜に催された三人のスコッツマンたちのステージは、実に実に愉しいひとときなのであった。 其々のバンドの曲を其々が代わる代わる歌う形で、時折鍵盤が入る他は基本的にアコースティックギターのみ、と云う素朴な構成だったのだけれど、三者三様の色が在ってちいとも冗長になること無く、まさに一粒で三度美味しい、あっと云う間の二時間だったな。ダグラスは愉快で仕合せな気持ちにさせてくれて(お馴染みの小道具健在)、ノーマンは心底しみじみとさせてくれて(何度も泣きそうになったヨ…)、ユー…

夜、秋を待つ。

|音| El paso del tiempoアーティスト: Guillermo Rizzotto,Pablo Giménez出版社/メーカー: Rip Curl Recordings発売日: 2013/07/28メディア: CDこの商品を含むブログ (2件) を見るSolo guitarraアーティスト: Guillermo Rizzotto出版社/メーカー: Rip Curl Recordings発売日: 2012/05/16メディア: CDこの商品を含むブログを見る 夜風…

由無し事

|電視| |音| ■何故だかここ数日、004のことを考えて居る。ちなみにその前は、チャン・チェンのことを考えて居た。 ■と、そんな矢先。2000年代にテレ東で放送されたシリーズが全話(!)アップロードされて居るのを見付けたヨ。 『サイボーグ009 第三シリーズ全話』→◆ Cyborg 009 Episode 8 Friend0013の回だねぇ。是もまた切ない話だよ...。 毎晩、あまちゃん観た後に数話続けて観て居るおかげで、すっかり寝不足である。70年代末の第二シリーズが馴染…

Green Melodies

|音| 初夏らしい爽やかな晴天の土曜日。 窓を開けたら、さあと緑の風が入ってきて、 何だか無性に聴きたくなった。 Homegrownアーティスト: Dodgy出版社/メーカー: A & M発売日: 1997/07/18メディア: CDこの商品を含むブログを見る Dodgyはこのアルバムがいっとう好き。 なんて素敵な音ばかりが詰まって居るんだろ。 ”Melodies Haunt You” 歌いながら洗濯物干した。

Nothing really matters to me...

|音| 嗚呼。やっと怒涛から解放された・・・。 Movie Scene - Wayne's World - Bohemian Rhapsody 人生には、しばしば『ボヘミアン・ラプソディ』の必要なときが在る。

cozy afternoon

|音| BUT BEAUTIFULアーティスト: JIMMY RANEY TRIO,Jimmy Raney,George Mraz,Lewis Nash出版社/メーカー: CRISS CROSS発売日: 2008/12/03メディア: CDこの商品を含むブログを見る ひと息入れる午後。 珈琲とドーナツの傍らに、 ジミー・レイニーのギターが在る仕合せ。

雪の日

|音| 朝、目が覚めると、部屋の中はしんと冷たくて、 カーテンの向こうは、寒々と薄暗いままだった。 やがて雪は吹雪となって、頼り無い窓枠を震わせ、 唸り声の中に、全ての音をのみこんでゆく。 グールドのバッハを小さく聴きながら、 室内に靴下を編んで過ごす、雪の一日。 静謐で心地良いリズムに、針の動きを合わせて。 バッハ:平均律クラヴィーア曲集アーティスト: グールド(グレン),バッハ出版社/メーカー: ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル発売日: 2004/11/17…

僕も私も 其の二

|音| さてさて。無名の人々によるカバー合戦企画の第二弾は、ニック・ドレイクでありますヨ。(第一弾は→◆)本来ならホビの独断と偏見で勝者を決めたいところなのですが、今回は何れも甲乙付け難く、最優秀賞を選ぶのが難しいと判断したため、部門毎に勝者を決めずに、私が個人的に良いな、好きだなと感じた人たちだけを、ずらっと選出してみた次第です。(否、決して投げ出した訳では・・・・・) はい、それでは参りましょか。 +++ ■『One of these things first』部門One…

スイヨウビ

|音| 今日は、小糠雨が降って居た。 夜になって、寝巻き一枚だと肌寒い。 Sail Awayアーティスト: Randy Newman出版社/メーカー: Rhino発売日: 2002/07/01メディア: CD クリック: 6回この商品を含むブログ (12件) を見る決して上手い訳じゃないけれど、この人の声はあったかい。あったかいけれど、何処か哀しくて、哀しいけれど、ぶきっちょにやさしい。

ちくり

|音| |猫随想| 風呂の沸くのを待つ間、洗濯物を畳む。 鍵盤からこぼれた音。水面を波紋のよに広がってゆく。 やわらかな、揺らぎ。雨。少しの翳りと、静かと。Feltアーティスト: Nils Frahm出版社/メーカー: Erased Tapes Records発売日: 2011/10/11メディア: CD購入: 2人 クリック: 18回この商品を含むブログ (3件) を見る 少し離れたところで猫が寝返りを打つ。 寝息と一緒に、ちり、と小さく鈴が鳴った。 視界の右の端。白黒写真…

Subtleties 

|音| 何故だか、たまらなく聴きたくなるときが在る。ブエノスアイレスアーティスト: サントラ出版社/メーカー: 日本コロムビア発売日: 1998/06/20メディア: CD クリック: 8回この商品を含むブログ (6件) を見る機微。陰影。寂寥。狂おしさ。孤独。出会い。別離。 ♫ Astor Piazzolla- Prologue ( Tango Apasionado) Astor Piazzolla - Finale (Tango apasionado) (ab8) |映画…

冷たい水曜日

|雑記| |音| 朝、目が覚めた布団の中。空に鉛色の予感がして、 身震いしながらカーテンを手繰ると、きんと冷えた 窓硝子越しに、雪でも降るよな空気が満ちて居た。 恐る恐る蛇口を捻ると、水は小さくしゃりと音を立て、 僅かな戸惑いの後、流れ出る。指先の感覚が失せる。 仕事場で珈琲を淹れながら、ぼんやりと外を見やれば、 南と西。両方の山向こうが白くけぶって、薄い雪を 降らせて居るのが分かった。暗い雲と共に、もうすぐ こちらへ辿り着くのだろか。けれど程無く訪れたのは、 霙がかった冷た…

A tone of winter

|音| 冷えた冬の空気を、深く深く、吸い込む。 額の奥の方まで、つんとする。 目を瞑ったまま、少しずつ、息を吐く。I Will Say Goodbyeアーティスト: Bill Evans出版社/メーカー: Ojc発売日: 1996/02/12メディア: CD購入: 13人 クリック: 79回この商品を含むブログ (19件) を見る ビル・エヴァンスの音は、冬の色と想う。 きっと、緑がかった、澄んだ青。

Rock-a-bye

|音| 独りで居るのは好きだけれど、独りが心細い夜も在る。 Sweet Baby Jamesアーティスト: James Taylor出版社/メーカー: Warner Bros / Wea発売日: 1994/12/19メディア: CD購入: 3人 クリック: 15回この商品を含むブログ (27件) を見るOne Man Dogアーティスト: James Taylor出版社/メーカー: Warner Bros / Wea発売日: 1994/12/26メディア: CD クリック: …

本日のザ・スミス

|音| 脳内BGMがこの2曲のループで止まらない。The Smiths -- Sheila Take a Bow The Smiths – Heaven Knows I’m Miserable Now (Studio 2, TOTP)モリの動きに、分かっては居てもイラっとくる(笑)。 +++ この写真、好きだ。 高校生の頃、ルーズリーフのファイルに入れてたの。 モリッシー団。かあいいよね。 Aちゃんは今、ここに加入したいらしい・・・。*1 |手仕事| 「耳まで暖かい帽子」(→…

気分

|音| 折角の土曜日なのだからと、一度は手に取ったものの、 十月も下旬だと云うのに、所々に半袖も見掛けるほど むわむわと湿り蒸す、デリカシィ不在の天気に幻滅。 そのままそっと棚へ戻す。 North Marine Driveアーティスト:Watt, Ben発売日: 1997/05/20メディア: CDも少し先で待って居て。

深く

|音| うすく翳った空の色に、ふと雨の気配がしたのだけれど、 宵の足音と入れ替わるよにして、すうと消えてしまった。 Not Till Tomorrowアーティスト: Ralph Mctell出版社/メーカー: Edge J26181発売日: 2011/03/11メディア: CD クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る仕事を仕舞った後の。小さな灯りの下で珈琲。 こうして待って居るんだ。さあ。深くなれ、秋。 |爺猫記| ほぼ二日に一度の点滴も四回目。二日前からは抗…

September sky

|音| 秋風に白いシーツをはためかせ、九月の空を心へ刻む。 さよなら、九月。 きれいなブルーの糸でカーディガンを編み始めたけれど、 夜の十一時には、もう、瞼が重たくなってくる。 Sometimes I Wish We Were an Eagleアーティスト:Callahan, Bill発売日: 2009/04/14メディア: CDだから Drag City って好きさ。

戸口に立つ

|音| 彼岸を待たずに、季節はすとんと秋と入れ替わり、 それがあんまり急だったものだから、何だか未だ、 そわそわとして、心落ち着かないままで居る。 The Art of Navigationアーティスト: Regia出版社/メーカー: Spin Art発売日: 1999/04/06メディア: CD クリック: 2回この商品を含むブログ (3件) を見る長袖のシャツを着たけれど、一枚きりは薄寒い。 夜の帳に首筋を掌で覆えば、やんわり熱が染む。

僕も私も

|音| 先だってのエントリを書くにあたり、目当ての動画をちまちまと探して居た訳でありますが、そうすると御本人に混じって、数多のシロウトさんたち*1によるカバーも又、ざくざくと引っ掛かって参ります。ところが是が捨て置けないと云いますか、なかなか面白いと云うので、最終審査まで残った皆さんに集まって頂きまして、私ホビの独断により、ここで最優秀を決定したいと思います。 ええ。だからと云って、どうもしませんけれど・・・。 +++ ■先ずはトム・ウェイツの名曲『I hope that I…

I hope that I fell in love with you

|音| Tom Waits-The Heart Of Saturday Night 1975 Tom Waits - Rosie (Live @ Lee Furrs Radio Studio KWFM Tucson, 1975) 1975年。私は未だ二つだった筈だけれど、 もし二十五で、彼と同じ時代を過ごしたのだとしたら。 必ず恋におちたことだろう、と想う。

My good old friend

|音| James Taylor - Carolina In My MindJames Taylor - Sweet Baby James (Live: BBC - 1970) 小さく膝を抱えた夜。隣に居てくれる、声。 はぜる火を静かに数えるみたいに。独りぼっちが、ふたり並んで。 君は古い友達。

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