双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

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薔薇の乙女殺人事件(時効)

|庭仕事| 「緑の指」 を備えて居る訳では、全く無いのだが、 志半ばにして草花を枯らした記憶は、然程無い筈。 だが、まことに不本意な例外がひとつ。薔薇である。 心ときめかせ手に入れた、乙女の如き薔薇たち。 それが、丹精込めて世話をする程、愛情を注ぐ程に 彼らは何故だか徐々に蒼ざめ、衰弱し、やがて その短か過ぎる生涯を終えたのだった。ううぅ。 おお。チャールズ・レニー・マッキントッシュ。 可憐な乙女と云うよりも、紅顔の美少年と云うべきか。 それに、ミニチュアローズのテディベア。…

緑の指と羊の毛

|本| |庭仕事| ku:nel (クウネル) 2008年 09月号 [雑誌]出版社/メーカー: マガジンハウス発売日: 2008/07/19メディア: 雑誌 クリック: 22回この商品を含むブログ (35件) を見る英米園芸界の二大頑固バアさん*1、ローズマリーとターシャの居なくなった現在。両者共に、所謂プロフェッショナルな職業的園芸家でなかったことも、充分に興味深いが、それも踏まえた上で、あの二人に匹敵する頑固さと、或る意味での意地悪さ(笑)とを備え、「園芸的に正しいこと…

季節の向こうがわ

|庭仕事| 春を迎えても尚、寒さ和らぐ気配は希薄なままで、 季節に対して懐疑的にならざるを得ぬよな、 気紛れの日ばかりがずっと続いて居たけれど、 うっかりと寝過ごしかけた程、今日の天気は春らしい やわらかさと、清々しさに満ちて、芽吹いた鉢植えの 所々に残された枯枝が、やけにみすぼらしく見える。 家々のベランダや物干し場には、待って居ました とばかりに布団が干され、見渡せる範囲の殆どに 布団の並んだその様は、なかなか壮観と想う。 布団も表に出れば、人も出る。日中はそこそこ忙しく…

庭と人

|庭仕事| 庭と一口に云っても、広い庭から猫の額程の庭まで、 それこそ千差万別。つまりは、庭の持ち主と同じ数の 其々に異なった庭が在る、と考えて良いかも知れぬ。 庭の形態。植物の選び方。手入れの仕方。等など。 きちり隅々にまで手の入った庭も在れば、 手入れは程々に、自然な風情の庭も在る。また、 庭への接し方はそのまま、庭と云うものに対する その人の想いや考え方、と捉えることもできる。 いつだったかも書いただろか。 庭とは、その持ち主を映し出す、云わば鏡のよなもの。 つまりは、…

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