双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

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流離う心に鍵は要らない

|戯言| |音| 「あ〜、どっかから金でもくすねてバッくれてぇなぁ〜」*1 右の耳の上に、Bicのボールペンを一本 横たに差した、化粧っ気の無い三十路女は、 余りにも澄み渡った空と、 其処に流れゆく、真白き雲を眺めて つい、本音を漏らしてしまったのです。 押し入れの中で、すっかり埃臭くなった 馴染みのバックパックが、云うのです。 「相棒、また旅に出ようぜ。」と…。 長距離バスは辛いけれど、 見たい景色を見せてくれるよ。 君が見たかった、心の中の風景。 いつか見た、古ぼけた写真…

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