双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

馬鹿とタイヤと強風注意報

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去る土曜日。
古森号のタイヤとハンドルグリップを新調、交換した。
わーい。

タイヤ:MICHELIN「ワイルドランナー」(26×1.4)

f:id:hobbiton:20220126173338j:plain:w180:left舗装道と云えども田舎は悪路に事欠かぬため、ずっと台湾製セミスリックを履いて居たのだけれど、いよいよパターンの溝が消えかかってきたため、思い切ってミシュランのスリックタイヤと交換してみた。スリックだもので当然ながら、表面はまるっきり、ツルンとのっぺらぼうである(笑)。幅は以前よか0.1インチ細くなっただけだが、パターンが無い所為か随分と細く見える。サイドに入ったロゴも格好良いし、こいつは如何にも転がりそうだよなぁ(笑)。フフフ。


グリップ:RITCHEY「エルゴトゥルーグリップ 」

f:id:hobbiton:20220126173336j:plain:w180:left元々はのぺっとしたゴム素材のグリップであったのが、経年劣化で色褪せべたついてきたので、今回はウレタン素材でできた、ほんのりエルゴノミックな形状の品と交換。おお!最初から手に馴染むと云うかしっくりとくると云うか、柔らか過ぎず硬過ぎず、程好い握りで実に良い塩梅。(実を云うと以前のものは、一寸握りづらくて手が疲れやすかった。) エンドキャップの控えめな刻印も素敵で、MTB寄りの古森号には良く合うね。


◆◆◆◆


週が明け、月曜の午後。
出掛けた太極拳の稽古でモヤモヤすることが在り、さて。どうしてくれようか?一旦は飲み込んだものの、次第に不愉快な心持ちとなってきて「呼び出しがかかった」などと適当な理由を拵えて途中で帰ってきてしまった。嗚呼、まったくなんてこったよ。このモヤモヤを払拭するには、余計なことを考えずに済むよな、単純で手っ取り早い手段が必要だなぁ。と、帰宅して荷物を下ろすや否や、そのまま再び古森号へ跨ってびゅんと飛び出す。新調したタイヤとグリップの様子見も兼ねて、ひとっ走りモヤモヤ晴らしだ。走り出しから暫くは、緩い登り基調の平坦道であったが、うへえ!余分な力を入れずとも実に軽快に走り、しゅるるとスムースに転がる転がる。加えて (空気圧は以前と大して変わりない筈だのに) 硬い跳ね返りをあまり感じない乗り心地と云うのだろか。性能の差は歴然、ミシュラン効果抜群である。

程無く。調子に乗って約2.5キロ、県道をぐんぐん進んで来てしまったものの、この日は何しろ強風注意報が出て居り、案の定である。途中で県道から道を折れると、横から馬鹿みたいな北風が容赦無く叩き付ける。否、馬鹿は自分か。これだけ轟々と強風の吹きすさぶ中へわざわざ自転車を駆ろうなんてのは、紛れもない馬鹿の証拠だ。も少し先まで走りたかったけれど、断念して引き返すこととした。しかしながら、帰り道は帰り道で猛烈な向かい風。しかもとびきりの馬鹿みたいな北風である。田んぼ道ですれ違った軽トラの小母ちゃんは、さも気の毒そな呆れ顔をして私を見て居た。はいはいどうぞー。今から馬鹿が一人自転車で通りますよー。もう何でも構わん(笑)。

田んぼ道から元来た県道へ戻り、一切手加減無しの向かい風の中を二百メートル程耐えた後、折れて細道へ。いい加減疲れ切ったところで、最後に短い坂道を気力だけで登り、何とかかんとか、へろへろになって帰宅。やれやれ。こんな日に自転車に乗ろうとは、今後二度と思うまいよ。古森号を降りると暫しの間、放心状態で立ち尽くす。当然、例のモヤモヤは遥か彼方、馬鹿風に吹っ飛ばされて消えて居た。

オマケ
フラットバーハンドル用補助器具(バーセンターバー的?)

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こいつの正式名称は、はて。一体何と云うのかしらん?*1 所謂、痒い所へ手が届く的な便利グッズで、グリップとシフトブレーキレバーの間に装着し、親指をひっかけるよな格好で使用。MTBクロスバイクにおけるフラットバーハンドルのハンドポジションに、ささやかながらも気の利いた、嬉しい変化と効果をもたらしてくれる代物なのである。
しかしまぁ、是を考えた人は偉い。こんな小さいツノみたいなのが加わるだけで、ハンドルを握る手がぐっと楽になるなんてねぇ。


古森号向上計画は、気長に地味に着々進行中である。

*1:因みに「TOGS」と云う名の高級品が在るけれども、他メーカーの出して居る類似品でも十分だと思うのヨ…。(実際、コレなんか七百円くらいだし。)

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