双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

坊ちゃん刈りは夏仕様

|雑記| |音|


月曜日。
珍しくからっとした梅雨の晴れ間に、朝から動き出す。
シーツなど大物を洗濯して外へ干し、窓を全部開けて掃除やら何やら。
昼過ぎには家のことを粗方済まして、いそいそと身支度整えて、
フォルゴーレ号に乗って出立。実にふた月半ぶりの散髪である。

坊ちゃん刈りは実に気に入って居り、是を別のへ変えるつもりは
毛頭無いのだけれども、夏を前にそろそろ暑苦しくなってきて、
かと云って、具体的な妙案も浮かばずにあった。

「今日はどうするの?」
「うーん。何とか是、塩梅よく”夏仕様”にできませんかねぇ」
「ね!!電話貰ってから、私も全く同じこと考えてたのよ!」

そうとなったら話は早い。鋏も早い。Jさんに万事お任せする。
先ずは内側を刈り上げてサイドの厚みをすっきりとし、
そのままぐるっと後ろまで繋げて。バリカンは3mm(!)に。
合わせて毛先も一寸だけ軽くして、細部まで微調整したら、
あらま。ホビ仕様坊ちゃん刈りの夏仕様(ヤヤコシイネ)が、見事完成。
二人して鏡見て、ちゃんと夏仕様になったよね。良いね良いね、など。
今様のツーブロックと云うよか、何やら紅衛兵な感じであるが(笑)、
結構、結構。ちゃあんとホビ仕様で夏仕様に仕上がって、
的確な見立てと確かな技術、さすがのJさんなのであった。


さて。
何処も彼処もすっかり風通し宜しくなって、さっぱり清々の帰り道。
左に一面の田んぼ、右にこんもりとした森を見ながら、
梅雨の晴れ間の青空の下を、フォルゴーレ号に乗っかって。
誰も居ない舗装道をひゅいーんと風切って、口ずさむ。


とーこーろーでーオレは雲を呼び 十万里をひとっとび~♪

まさしくそんな感じの、実に愉快な気分。

<