双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

イロいろ色あそび

|本|


最近のもっぱらの気に入り、三冊。


何れも、中心に色票を置いた日本の伝統色の色見本帖として非常に役に立つ内容なのだが、一見似通いつつも其々に違った特徴の在るのが嬉しい。『日本の伝統色』は色名の由来や染色法などが詳しく解説されて居るし、『配色辞典』『配色辞典・応用編』は上下の二冊組と考えると宜しいか。前者は文字通り様々の多色配色が豊富に掲載され、後者は一月から十二月までの季節毎の配色に加えて、インテリアや服飾、グラフィックデザインの中の配色も掲載されて居る。兎に角、三冊をとっかえひっかえ、何処をどうペラペラやっても、ちいとも飽きることがない。
例えば、手持ちの着物の色を引いてみる。いつもなら英名で云う名前も、和名だとこんな素敵な名前なのか、と改めて知り、色の名の由来にふむふむと頷き、そうした後で今度は其処へ合わせる色を、ああだこうだと色票で組み合わせてみたり。気の向いたとき、いつでもささっと手に取れる場所に置いてあるのだけれど、いやはや、是が愉しい愉しい。イロいろ色あそび。安上りでためになって身にも付く、実に有意義な遊びであることよ。


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『配色辞典・応用編』より。
今時期のお気に入りの配色をふたつばかり。

六月:褐色(かちいろ)、甕覗、黄茶
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七月:柳茶、蒸栗色、若竹色
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