双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

貧乏性の仕事始め

|雑記|


有意義な無為の正月休みも、五日ともなるとやや持て余した格好で、
結局のところ、自分はつくづく貧乏性なのだな、と痛感した次第。
お蔭でカーディガンは随分と捗って、後ろ見頃を半分まで終えた。
半分まで編んだのは良いが、一箇所大きな間違いに気付いて、嗚呼…。
二十段ばかりダーッと編地を解き、間違いの手前から編み直した。
まぁ、元々が持て余した時間なので惜しくは無いけれども、
時間の方は兎も角、手間に関しては全くがっかりである。


と云った具合で休みを終え、いざ仕事が始まれば、いつもの調子が戻る。
単調な一定のリズムの中へ、時折の変拍子が混じったりしながら、
一日が始まり、進み、終わり、そうしてまた、始まる。
珈琲を淹れ、米を炊き、掃除をし、レジを打つ。
やって来た人を迎え入れ、暫しの後、見送る。
ここ数年の間に、ひとりふたりと、本当に少しずつではあっても、
着実に増えつつある、心善きお一人様のお馴染みさんたち。
昨年の新型某禍を静かに支えて下さった人たちである。
「今年も宜しくお願いします」
そんな彼らと無事に新年の挨拶を交わせるのは、心から嬉しい。
さあて。新たな一年は、如何なる一年となるのやら。
年女らしく牛に倣い、ひとつでーんと構えて行くとするか。

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