双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

年の瀬に思う

|雑記|


昨日は心善き人々が粛々と集い、平和で穏やかな仕事納めであった。
こんな風に、いつも感謝と安堵で一日が終われたら良いなぁ。

新型某禍の一年。
振り返ってみると、悪いことばかりじゃなかった気がして居る。
そう云えるのは、私自身が切った張ったの瀬戸際に生きて居らぬのと、
必死のところまで切羽詰まって居らぬからだろうが、敢えて云おう。
うん、悪いことばかりじゃなかった。

何だろなぁ。
新型某禍で余儀なくされた、あれやこれやの制限が、
かえって我々の店にとっては、プラスにも大きく働いた、と云うのかな。
本来であれば、面倒なだけの筈の、仕方が無い筈のあれこれが、
結果として、我々を守る盾となってくれたよに思える。
互いに見知らぬひとり同士が、同じ空間の中で各々の時間を過ごし、
それが穏やかで和やかな連帯の調和を紡ぎ出す。言葉を交わさずとも。
今までどうやっても手の届かなかった根幹の部分を、
奇しくも、コロナによって叶えられることになろうとは...。

身の丈に合った暮らしが在れば、それで良い。
あれもこれも、多くは望まない。
そんな地味で当たり前が、大切なものなのだな。
年の瀬に思う。どうか心静かで居られますように。

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