双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

菜の花とグラタン

|日々|


一つの景色の中に、菜の花の明るい黄色と、緋桜の艶やかな紅色。
ちょっと鮮やかが過ぎて、日が高い内は目に眩しいくらいだ。
木蓮は幾らかほころぶ手前に止まり、青空の下できゅっと結ぶ。


さてと。今日の昼は何を食べようか。
冷蔵庫だの、乾物の入ったカゴだのをひとしきり、見る。
明日で期限の切れる牛乳。
すっかり忘れられて居たマカロニ。
使い半端の缶入りミートソース。
固くなってしまったピザ用チーズ。
その他、半端になったキノコ類に、熟れ過ぎたトマト。
お裾分けの間引きブロッコリーも在ったっけ。
それじゃあ、久々にグラタンでも拵えますか。


遅い昼食は、余りもので拵えたグラタン。
マカロニをうっかり茹で過ぎてしまったので、少々やわらかめ。
一口運んだら、ナツメグが鼻先へふわっと香った。

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