双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

モヤモヤ調査局 其の四

|雑記|


ここへ来て、ようやっとようやっと。事がスルスルっと動いてきた。やれやれ。このひと月余り、ずっとじっと耐えて来た甲斐が在ったのかな。
先ずは先日、野良ファミリーの母であるママ猫の不妊手術が、赤ひげ先生の所で無事済んだ。危ぶまれて居た妊娠は無し。しかし子宮が非常に長かったらしい。赤ひげ先生も看護師さんも「また妊娠しちゃう前に手術できて良かったよ」とのこと。そして更には、とうとう例のゴッドママとチビ猫の、メス二匹に不妊手術を受けさせる了解を取り付けた。是については実にタイミング良く、近々行われる件のTNR一斉手術へ加えて頂ける運びとなり、早速にお願いして申し込んだ次第*1
勿論、是も当方が手配から運搬から実動全て行うと云うことで、問題一家の奥さんの了解を得られた訳だが、隣県の会場まではすごく遠くはないかも知れぬが、車で一時間以上かかるのだからすごく近くも無い。否、もうこの際そんなことはどうでも良い。兎に角、残ったメス二匹の手術を無事済ませることが最重要なのであり、この最重要ミッションさえ確実に遂行できれば、この案件の九割は片が付くのだ。車は父*2が出してくれることとなった。感謝。

因みに一斉手術の費用は、私が一時立て替えと云うことになって居る。が、何と云うかなぁ。一応、赤ひげ先生の所の手術代は全額払ってくれたし(翌日ではあったが)、奥さんを全く信用しない訳では無いのだけれど、至極当たり前な段取りや然るべき配慮すら満足にできぬ風の人なので*3、正直なところ心細くないと云えば嘘になる。
この案件で、はっきりと確信できたこと。あの奥さんは何らかの障害を持って居るのだと思う。確かに、手術代金がまとまればそれなりの金額にはなるにせよ、そもそも「お金」だけが、今の今まで不妊手術をしないで居た最大の理由では無い気がするのだ。実際のところ、バカ長男には原付と中型、実に二台ものバイクを買い与え(恐らくは、ガソリン代やイリーガルな改造費用も)傍迷惑なヤンキー活動に親自らが寄与して居る風であるし、金銭的に恵まれては居ないかも知れないが、物凄く大変とも到底思えない。まぁ、旦那さんらしき人物は居るのだが、子供らの実父ではなく、どうやら未入籍の内縁の夫のようで、行政的には”母子家庭”となって居る風。この長男と同学年だった息子さんを持つ方の話では、(越して来る前のことだが)奥さんが家事一切を放棄して、子供たちがネグレクトに近い状態になった時期も在ったと云う。
メンタルの問題なのか、或いは発達障害的な問題なのかは分らぬけれど、何かをしなければならないとなった際、それに伴う思案やら行動やらを、一つずつ順序立ててこなしてゆく能力が著しく欠けて居る人、と強く感じたのは確かである。
今回の場合なら、方法や手段を自分で調べ、電話やメールなどで連絡を取り、調整し、予約を入れ、事前にお金を用意し、準備や足を確保し、病院へ連れて行って手術を受けさせる。こうしたことがこなせずに面倒くさくなってしまって、結局放置されてしまう。それができぬから、延々と手術をするところまで辿り着けない。お祖母ちゃんは「だらしない」と云う言葉を使って居たけれど、このだらしなさの裏側には、何かしらの障害が隠れて居るのかも知れぬなぁ、と。もしかすると本人はしんどいのかもなぁ、と。それが事実なら同情はできるにしても、だからと云って借りたお金を返さぬ理由にはならないだろう。面倒くさい実務の一切を私が代行し、更に手術代も一時立て替えて、奥さんは只、私が立て替えたお金を後から払うだけ。至れり尽くせりの、これほど楽なこともなかろうに。
…と考えるのは、あくまでも我々の側の理屈なのだろうけれど(笑)。

*1:手術費用は低料金で実に有難い。

*2:「一銭の得にもならないし、下手したらバックレられるかも知れないのに、本当に馬鹿みたいだな」と半ば呆れて居た(笑)。

*3:野良ママの手術当日の朝だって「何時までに、これこれこうした準備しておいてくださいね」としっかり念を押したのに、いざ引き取りに行ったら何一つしてないの。キャリアーに入って居る筈のママちゃんが、思いっきり玄関の外に鎮座。もう、笑うしかなかったよね(笑)。

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