|雑記|
長かった秋の狂騒去り、ようやっと息をつく。
ふと雨空を見やれば、既に今年も最後のひと月となって居た。
昨晩はちょっと調子が外れたのか、幾らか喋り過ぎてしまい、
風呂へ浸かりながら、己の軽率さに項垂れて深く反省。
猫たちの艶やかでふわりとやわらかな毛並みに触れ、
二匹の背中合わせに丸まった隙間へ、深く額を落とす。
「いやはや、まったく面目無いことです」
いちいち知ったことか、と云った様子で一瞥されるも、暫しの間、
和毛で覆われた小さな背中へ頭部を預けることを許された。
さてと。
もう、十二月である。