双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

雪の一日

|日々| |音|


朝起きると外がしんとして居て、あ。雪だな、と思う。
午前中はちらついて居ただけのが、昼をまわる頃には本格的に降り出し、
やがて辺りが白くけぶると、すっかり静かな雪景色の様相となった。
お外っ子のお嬢も、今日は観念して寝箱の中でうずくまる。


底冷えのするよな寒さに、何か体の中からあたたまるものが食べたくて、
こないだ貰った泥付きのニンジンが沢山在ったなぁ、と昼にスープを拵えた。
主役のニンジンはサイコロ大の角切りにして、惜しげ無くどっさりと。
薄切りの玉葱とニンニク、セロリとベーコンの半端も刻んで、豆も入れて。
粗方火が通ったら、スパゲッティをぽきぽきと細かく折って鍋の中へ。
くつくつ煮込んで居ると、クミンシード、チリパウダー、ニンニクにセロリ。
立ち上る湯気の中に色々な香りが漂ってきて、ああ。この感じ、冬だ。
鼻から胸いっぱいに吸い込んで、再び蓋をする。あと少し、あと少し…。


レッツ・ゲッツ・ロスト~ザ・ベ

レッツ・ゲッツ・ロスト~ザ・ベ

具だくさんのスープで芯からあたたまり、ほっと人心地。
この天候なので客足は諦め、午後は読みかけの本を読むなどして過ごす。
今日はずっとチェット・ベイカーをかけて居た。

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