双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

暮らしの手帖のアランセーター 2019

|手仕事|


『暮らしの手帖』のアランセーター、第三号である。
詳細はこちら(→)を参照されたし。

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ほぼ気にならぬ程度となった腱鞘炎の、云わば”快気祝い”みたいなものだろか(笑)。昨年十二月に入ってから、ちびりちびり編み進めて居たのが、年明けの正月休み中に編み上がった次第。以前に幾度か編んで居ることもあって、要領を得てすいすい編めた。
肝心のアラン模様はごてごてして居らず、武骨ながら美しいデザイン。それに何しろこのパターン。実に着易い作りとなって居るのが最大の魅力なのだ。冬の朝の身支度でついつい手が伸びてしまう、そんな用と美を備えた頼もしい一着である。
毛糸は羊毛にアルパカの入った細めの並太糸、編み針は五号針を使用した。気を付けぬと紺だの深緑だのと、暗めの濃い色ばかりを選びがちなので(笑)、今回は普段あまり自分では選ばぬよな色を。毛糸の色名には「ゴールドオーカー」と在ったのだけれど、確かに渋めの金寄りの黄土色が落ち着いた色味で、なかなか宜しいのではないかしら。


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色んな伝統模様の入った編地。
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裏話。
実は一昨年、大の気に入りであった第二号の片袖の肘の辺りを、若旦那の悪癖でガジガジやられて、無残。直径五センチ程の穴があいてしまったのであった。勿論、出来る範囲で補修はしたのだけれど、同じ毛糸の余分が見当たらず、仕方無しに同系色の糸を使って、かぎ針による接ぎ当てで対処した。一応のところ穴は塞がったものの、是で完全に仕事着専用となってしまったヨ…。このセーターの着易さは他に代え難く、無念極まりなし。一冬の間、袖を通す度に悶々とした心持ちで居た訳だけれども、この度晴れて第三号が仕上がり、目出度し目出度し、と裏っ側のお話でした(笑)。

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