双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

雷と貧乏性のワルツ

|戯言|


こないだの夕方に、所謂ゲリラ豪雨と云うやつがドバーっとやって来て、ついでにどえらく派手な雷もやって来て「うわうわわ〜」となって居たら、ピカーっと一閃。ドカーンと近くの何処かへ落っこちた、と同時に一帯が停電。雨は続かずに程無く止んだものの、雷は依然として去らず、間隔の短い復旧と停電とを幾度か繰り返した後、遠ざかっていった。と、エアコンが作動して居ないことに気付く。
あれ?さっきつけた筈だのに…まさか!表へ出てブレーカーボックスを開けてみる。漏電遮断機が落ちて居て嫌な予感。恐る恐るブレーカーを上げるも、案の定、幾度試そうが落っこちて戻らない。旧知の設備屋社長氏に連絡。翌日の午前中に来て調べて貰ったところ「いやー、残念だけど…」 実に基盤がすっかり雷にやられて居り、全くのご臨終とのことなのであった。嗚呼、何てこった…。
まさしく寝耳に水の事態である。そこからは、新しい業務用エアコンディショナを購入及び取り付け、のドタバタ怒涛の運びにとなった訳だけれども、この前代未聞の猛暑が祟ってか、あっちこっちで故障だのご臨終だのが頻発。業務用だろうが家庭用だろうが、何処のエアコンディショナも生産が追い付かず、数週間から一ヶ月待ちと聞く。又、どうやって予算を工面したものだか、考えただけで心筋梗塞をおこしそうである。しかし、店舗用の総合保険だかに加入して居たのを思い出し、確かこう云う場合に適用になった筈。やはり旧知の保険屋氏に連絡、早速に設備屋社長氏を交えて話したところ、全額かどうかは未だ分からぬが、間違いなく保証はされるとのこと。
それと、手続きは至極面倒くさいが、申請すれば休業補償も出ると云う。この暑い中、とてもじゃないがエアコン無しで営業など無理である。設備屋社長氏が伝手と人脈とをフル稼動させて、一早く納品して貰えるよに尽力して下さって居り、早ければ中二日で入荷の予定と聞いては居るが、予定はあくまでも予定である。更に取り外しなどの下準備と設置工事の日数とを合わせると、最短でも四日は営業できぬか。勿論、更にそれ以上かかる可能性の方が高い訳で、面倒だろうが何だろうが、休業補償も合わせて申請することとした。
さて。そんなこんなで、品物の納品に三日。下準備と工事に三日*1。いざ蓋が開いたら、結果としておよそ一週間もの休業を余儀なくされることとなり、しかしながら根っから貧乏性と云うか、真性ワーカホリックの小生は、こう云うときにいったい何をしたら良いものか。全く見当がつかず、気が落ち着かずに困るので、ずっと手付かずのままだった店の品書き用のベースなど、丁度良い機会とばかり、老眼に鞭打ちながら、パソコンでちまちまと拵えて是に長い時間を費やし、その他は現場に居てお茶出ししたり、片付け手伝ったり、ついでに店の掃除やら仕込みやら、何と云うかまぁ、結局ちいとも休業じゃないのである。

*1:天上埋め込み型の故障機を取り外して、そこへ新しいのを設置する段取りなのだが、機械の大きさもメーカーも異なるし、取り付け場所を改めて整えなきゃならぬし、何しろツインタイプだもので作業も二倍…と何やら色々面倒なのである。

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