双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

四十路の履物考:オーロラシューズ篇

|モノ|


修理に出してあったオーロラシューズ()が、ひと月を経て戻って来た。
依頼した修理内容は”オールソール”と云って、ソール部分を全て剥がして張り替えるもの。それだけでなしに、丁寧なクリーニングと保革なども施して下さり、比較できるよな修理前の写真の無いのが実に残念なのだが、いやはや。すっかり見違えた。踵部分の型崩れやアッパーの退色など、ダメージはきちんと補修されて居るけれど、経年の味わいは程好く残して、ぴかぴか過ぎない仕上がりが実に丁度良い。


+++


左がミドルイングリッシュ(moss)、右がウェストインディアン(brown)。
購入したのは其々、九年前と十二年前である。もうそんなになるのか。


暫くの間は仕事でも履いて居たため、水染みや油染みがついてしまったが、それも味かなと思って気にして居ない。どうもこの靴は、染みだとか傷だとかの細かいことを気にして履くよなタイプの靴じゃない気がするんだなぁ(笑)。勿論、扱いを雑にしても良いって意味じゃなくてね。


張り替えて貰った、まっさらのソール。


元々のと同じ純正のVibramソール。しっかりと厚みが在るのに軽いし、クッションが効いて居て長時間履いても疲れない。が、私の履き方だと減りが早いので、少し歩き方に気を付けねばな(笑)。


+++


今まで履物については、あまりにも無頓着であった訳だけれど、
四十路には四十路の履物の心得で、しかしながら、
過ぎること無く、程好く手入れを怠らず。
大事に履いて、長く心地良く付き合いたいものである。

<