双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

Così è la vita.

|縷々|

新年は二日の仕事始めから、せっせせっせと働いて、
しかしながら、何やら充実だとか清々しさには遠く、
代わりに、腑に落ちぬよな心持ちと云うのか。
溜息まじりの虚脱感みたいなものを感じつつ、
不理解だとか齟齬だとかの、決して埋まらぬ溝に、
嗚呼。是も時代哉、と諦めにも似た苦さを想う。


擦り減りながら働いて得た、月曜の休み。
消耗したら、同じく補充せねばならぬと云うので、
何処へも出掛けることなく、掃除に洗濯、猫の世話。
こう云うときは、只動かず、静かに。是で良いのだ。
いつもよか念入りな坊ちゃんらのお世話は、歯磨き、
耳掃除の後、コームとたわしの二段使いでブラッシング。
つやつやねだぇ、となだめすかして爪も切り終えた。
在り合わせで炒飯を拵えて昼食とし、午後には
録画しておいた『地球タクシー』ローマ編を観つつ、
じんわりと。しみじみと。Così è la vita.
人生って、そんなもの。
外で大きく風の音がして、程無く雨が降って来た。

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