双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

バラも再開

|庭仕事|


庭弄り再開で日々せっせと汗を流し、日々様々に思案を巡らせるうち、やはりと云うのか当然と云うのか。次第にバラの不在が心寂しく想えてきた。数年前に突然枯れてしまった蔓バラ『ピエール・ド・ロンサール』は、毎年新緑の頃となると、薄桃色のそれはそれは見事な花を咲かせ、普段は地味な庭の風景に華やぎを添えてくれたものだった。強健で手の掛からぬ実に優れた品種で*1、十数年かけて大きく育ったが、恐らくは、その冬の外壁塗装作業の諸々でダメージを受けたのと、続く夏の異常気象の災いしたことなどが、結果として枯死に繋がったかと思われる。以来、何だかすっかり気が抜けてしまって、ズボラ園芸に甘んじて居た訳だけれど、そろそろ、バラを再開しても良い頃なのかなぁ...。かつて蔓バラの居た場所は未だ空いたまま。庭に手が入って、一気にきれいさっぱりとなったことで、その隣の古株のハニーサックルが、急にぽつねんと寂し気に見えてきた。
うん、やはりバラを植えよう!しかしながら、如何なる品種を選べば良いものやら。これを機に、是非オールドローズを迎えたいとも想うが、果たしてどうしたものだろか。壁面のスペースは限りが在るため、あまり樹勢の強過ぎぬ、枝振りもやわらかな品種が扱い易くて宜しかろう。その上で比較的病気にも強く育て易い、そんな希望に沿うオールドローズなど在るのかしら...。あれやこれやとじっくり調べて、ようやっと条件に合いそな候補を幾つか見付け、そこから更にひとしきり悩んで絞った末、よし!と決断。バラ専門の園芸店の通信販売で、二種類のオールドローズ『ラ・レーヌ・ビクトリア 』と『ヴィックス・カプリス』の苗を注文したのであったよ。手元に届くまで、暫し愉しみに待つとしよう。ウフフ...。


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悩みに悩んで選んだお二方。

【左】ラ・レーヌ・ビクトリア (La Reine Victoria):ブルボンローズ、半つる性、中輪カップ咲き、強香(ダマスク+フルーツ香)、青みがかったピンク
故『ピエール・ド・ロンサール』の後継に。シュラブ樹形で半つるの性質を持って居り、枝は細めでやわらかく、大きくなり過ぎぬので、扱い易いとのこと。そして何より、このころんと真ん丸い花が、実にかあいらしいのねぇ。
【右】ヴィックス・カプリス(Vick's Caprice):ハイブリッド・パーペチュアルローズ、木立性、大輪ロゼット咲き、中香(フルーツ香)、ピンクに淡い白の絞り
折角のオールドローズだから、是非もひとつ欲しいな、と。こちらはシュラブ樹形でも木立タイプ寄りなので、鉢植えにして育てるつもり。鉢植えなら好きな場所へ移動できるし、何かと管理もし易いかと思う。

*1:しかし、樹勢が強いため壁の範囲内に収めるのに一苦労。又、枝も棘も太くて剪定や誘引の作業が大変であった。

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