双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

私の園芸書

|本| |庭仕事|


何れの本も、今から二十年近く前のものなのだが、現在に至るまで、幾度と無く手に取ってきたものである。ズボラ園芸を返上し、庭弄りを本格再開するにあたって、再び助けを借り、お世話になって居る。


RHS Encyclopedia of Plants & Flowers

RHS Encyclopedia of Plants & Flowers

私が持って居るのは是の日本語版で、1997年に同朋舎から刊行されたもの。当時未だ健在だった母方の祖父(バラが好きだった)が、誕生祝いに贈ってくれた。植物百科と云うだけあってずっしり分厚く、低木やら一年草、球根などなど。大抵の植物が是で調べられるため、何を選ぶべきか?何をどう植えるか?を考えるときは、いつも本書の助けを借りる。カバーも一部が擦り切れてしまったが、補強して大切に使って居る。


ハーブ図鑑110―栽培と利用法の実践ガイド

ハーブ図鑑110―栽培と利用法の実践ガイド

是は確か、何処かの園芸店の書籍売り場で見付けて購入したもの。私が園芸を始めた当時は、未だ未だハーブに関する情報が十分で無く、栽培方法から用途に至るまで、詳しく書かれた本書が実に助けとなった。たまたま知人の友人の一人に、早くからのハーブ愛好家の女性が居て、彼女から様々な株を分けて貰ったのだが、その頃の株から増やしたものが、未だ幾つか残って居る。


憧れのイングリッシュガーデン (主婦の友生活シリーズ)

憧れのイングリッシュガーデン (主婦の友生活シリーズ)

英国各地の庭を紹介した本書には、多くの伝統的な英国式の庭の中に、楚々とした素朴な花壇や、モーヴカラーを効果的に使ったものなど、私の気に入った小さな佇まいが幾つか在って、しばしば手に取っては着想を得て居る。当時入手の困難だった品種は、英国から『Thompson&Morgan』の種を取り寄せて、自ら苗を育てたりもした。


ターシャ・テューダーのガーデン

ターシャ・テューダーのガーデン

園芸家としてのターシャの存在が、未だ今程広く一般に知られて居なかった頃、日本橋三越の屋上で偶然に見掛けて購入した。あまりに広大で、四季折々花と云う花に溢れたターシャの庭は、ほんの猫の額程の、しかも相当地味好みな私の庭とは、全く違い過ぎるのだけれど(笑)、植物の組み合わせ方や仕立て方、色の使い方など、参考にすべき事柄は様々在るだろうし、眺めて居るだけで仕合せな心地になれる。


derek jarman’s garden with photographs by howard sooley

derek jarman’s garden with photographs by howard sooley

以前にも書いた記憶が在るが、発売して間も無しの頃、従妹が誕生祝いに贈ってくれて以来、変わらぬ拠り所の一冊となって居る。彼の終の棲家であった『Prospect Cottage』の庭は、風変わりな庭として名を知られて居るが、私は本書で彼の庭を一目見たとき、只、美しい、と想った。庭とその主、両者の間には対話が存在する。庭は主自身を映し出し、主を失ってからも、想いと魂が宿り続ける。

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