双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

お盆景色

|日々|


立秋を過ぎて暫くしたら、夏空の下に吹く風に
控えめな秋の気配が、僅かながらも確かに感じられる。
朝晩も涼しくなって、昨晩は肌寒いくらいだった。
今年のお盆は、爺様ことアーロンの乗り物に
細身でつややかな様子の宜しいのを用意。
お迎えは胡瓜で、お送りは茄子で。
行きも帰りも快適にお乗り頂けよう。
蚊取り線香の煙が、ゆるゆると細くのぼり、
木立の中から幾つかの違った蝉の声が聞こえ、
猫らは平らになって、窓辺に涼んで過ごす。
こんなお盆の夕刻は好きである。

<