双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

ゆっくりは効く

|太極拳|


二十四式も中砥段階に入って、ここ暫くは”高探馬”以降を集中的に指導して頂いて居る。苦手な套路動作は幾つも在るが、その何れも軸の安定が要なので、基礎練習の積み重ねが大切なのだ、と痛感。そして常に上下相随。動作の攻防的意味を理解すること。苦手な部分では、ついこれらが疎かとなりがちでいけない。
さて。二十四式を全て通すと云うと、時間にして凡そ六分。是は公式の規定であるらしい。通し稽古でも六分程の音楽をかけるのだけれど、しかし私は六分以内に収まったためしが無い(笑)。先生はいつも「ここでは大会とか試験は全く関係ないので、気にせず其々自分のペースで構わないからね」と仰る。「音楽はあくまで雰囲気づくりだから(笑)。ゆっくり動ければ、もっとゆっくりの方が良い。早いと誤魔化せるし、踏ん張りも短くて済むけど、ゆっくりだとそうはいかない。筋肉に負荷もかかるから、それだけキツイしね。なかなか難しいよ」
ゆっくり動くことを心掛けると、私の場合は七分と少々。それを毎日、店仕舞いした後の店内で、先ずは呼吸法から始めて、中国の古典音楽などをかけながら、二十四式を二〜三回通して稽古して居る。一寸疲れた日は、呼吸法も省略して一回通すだけで終えたり、或いはまるっとサボってしまったりなど、たまの不真面目も在るが(笑)、真面目にしっかり行えば、じんわりどころか、ダラダラと汗が流れ落ちて来る。やはり”ゆっくり”は効くのである。日々精進。日々精進。

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