双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

憂い

|雑記|


梅雨も終いの頃となった途端、うすうすと肌寒く、
こないだまでの、馬鹿みたいなカンカン照りとは、
まるで雲泥の差である。だいいち、雨にしたって
梅雨に相応しい量には至って居ないのじゃないか。
まったく、おかしい。どうかして居る。


どうかして居ると云えば、今日の午後に来店した
歳の頃、六十代半ばと思しきオバチャン二人連れ。
メニューの字が小さいやら何やらと、一通り騒いで、
散々、ああだこうだと質問攻めにした後、
腹は減って居ないと云うのに、何故かカレーを注文。
「珈琲は他所で飲んできたから、水で良い」
とは、是如何に???
え?じゃあ、どうして喫茶店に来たの??
挙句、カレーが辛くて食べられないと抜かすやら、
もう、さっぱり意味が分からない。
昨日は昨日で、若い男女の二人連れ。
先ず、入り口を入って来たときから各々スマホを手に、
下を向いたまま席へ向かう。注文を取りに行くも、
メニューを開いた様子も無く、こちらの呼びかけにも
スマホいじりに没頭して無言。こいつら、一体何なの?
と、いきなりスマホの画面を突き出し、男性が一言。
「是と同じヤツ、二つ」
見れば、某食べ○グか何かに、何処かの誰かが
勝手に投稿したと思しき写真なのであった。
連れの女性は、相変わらずスマホいじりに没頭。
やれやれ、呆れた。まったく、どうかして居る。


こうした事柄に、年齢や性別は関係無い。
若くともきちんとした人は、きちんとして居り、
年配だから思慮分別が在るとは限らない。
只、想うのは、世の中自体がおかしな方へ向かって居て、
そして、それに疑問を抱くこと無く同調する大多数と。
憂いたところで、恐らくは先も変わらぬであろうし、
是から益々、こうした事柄は加速してゆくのであろう。


堂々と不躾な振る舞いを働ける程、強心臓でもない。
スマホも携帯も持たぬし、ゲームもSNSもやらぬ。
そんな私は、世の中に付いてゆけない人である。

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