双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

思いがけぬ提案

|太極拳|


二十四式の中砥段階もいよいよ終盤となり、それに伴い指導も一層、細かく厳しくなって来た訳であるが、本日は欠席者多数につき、実に二時間丸ごと先生のマンツーマン。高架馬以降の套路、特に穿梭〜閃通臂を集中的に指導して頂いた。是は相手の腕を払いながら胸を打つ動作、是は倒れた相手の急所を突く動作、等々。其々の套路動作の意味が分かるに連れ、位置、重心、中途半端な動きは自ずと正されてゆく。
しかしながら「指先に”気”を入れるのを忘れずに!」動作に頭を取られてばかり居ると、指先がだらしなくお留守になってしまい、かと云って意識し過ぎると「それじゃ力み過ぎ(笑)。気だよ気。余計な力は抜く!」 そうだ。”気”を入れるのと”力み”とは全く別物、違うのだ。当たり前のことながら、先生の指摘は逐一的を射て正しい(笑)。仕上げ砥までの道のりは、未だ遠い。
と休憩の際、先生が腕組みして何気無く仰った。「そうだなぁ。ホビ野さんは二十四式がそろそろ終わるから...うん。是が終わったら剣術に入りましょうか」え〜っ!まさかの剣術である。因みに剣術は三十二式。二十四式の仕上げ砥段階と平行しながらなので、間違い無く大変そうだが(笑)、思いがけぬ嬉しい提案。益々頑張らねば...。充実の稽古を終えた帰りしな、ベテランYさんの剣の稽古をまじまじと観察しながら、是がマスター出来たら、さぞや格好良いだろなぁ、などと想うのであった。

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