双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

ソファーとパンチと蹴球覚え書

|戯言|


■遂に拙宅のソファーを処分するに至る。と申すのも、何を思ったか。若旦那が先週あたりから、ソファーの背もたれやら側面やらを豪勢に齧ることを日課とし始め、あっと云う間にあちこちがボロボロ。ガムテープで補強した上から、厚手の布を幾重にも被せるなどの策を講じるも、全くの効果無きまま、更なる破壊は進み、もはや打つ手も尽きたためである。想えば、爺様こと故アーロンの気に入りであったなぁ...などと、様々な記憶の染み込んだモノなので、何やら名残惜しい気もするのであるが、こうなってしまっては仕方が無い*1。さらば。そして、長きに渡ってご苦労様よ、襤褸ソファー...。


■そんな訳で、ソファーの消えた部屋は当然ながら広くなり、家具の位置を移動させるなどして、バランスの宜しいよに模様替え。初めのうちこそ、好奇心丸出しで見物して居た猫らであったが、模様替えが済めば、忍びちゃんは至っていつも通り、何も気にせぬ風に定位置で寛ぎ、一方の若旦那はと云うと、恐らくはソファーの消えたことへの抗議であろう。何やらうろうろとこれ見よがし、執拗に動線を確かめるなどした後、フン!と一つ鼻を鳴らして、ちゃぶ台の脇にドテっと不貞寝。しかし一日経てば、それにも飽きて結局はいつも通り。実に分かり易い奴である。


■相も変わらず、おさわり絶対厳禁の剣菱嬢。こちらがちょっかいをかける素振りを見せると、まこと素早い猫パンチが必ずや飛んでくるのであったが、嬉しいことに、近頃のは、ふんわりやさしい(笑)。そんな剣菱嬢が、本日午後。回収のため裏口に出してある襤褸ソファーへ、ちょちょいっとお小水を引っ掛けて、自らの存在を主張して居る現場を目撃した。何食わぬ顔をして居た。

*1:まぁ、十七年程使用して居った品なので、経年劣化の草臥れも相当ではあったのだが...(笑)。

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