双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

花は花

|雑記|


原っぱや道端のあちらこちらで、オオイヌノフグリ
小さく楚々とした青い花をつけて咲いて居る。
私はこの、特に人の目を惹き付ける訳でも無い、
地味で目立たぬ野の花が、毎年この節になると、
地面の近くで、声高に主張をすることをせず、
静かに群生する様を見るのが、好きである。
人の力を借りずとも毎年律儀に同じ場所へ咲き、
人知れず枯れ、そしてまた人知れず咲いて居る。
雑草と呼ばれるものであっても、花は花。
店先に売られるものばかりが、花ではない。

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