双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

稽古始め

|太極拳|


稽古始めとなる本日は、旗日とあって半数が欠席であったのだが、人数が少ない分、一人一人に割く指導の内容が濃いのは、かえって有難い。
基礎練習の後、先ずは九式から十一式(単鞭・雲手・単鞭)を繰り返し稽古。足の運びと手の動き、体重移動が難しい雲手は、コツが掴めると、上下相随、すうっとたおやかな流れが生まれる。先生が新加入組の指導に移った後は自主練習となったので、手の空いたベテランYさんに、十二式〜十五式(高探馬・右蹬脚・双峰貫耳・転身左蹬脚)を個人指導して頂く。
ここから二十四式も後半であるが、後半に入ると、今までに無いよな複雑な動きの套路も多い。取っ掛かりの”高探馬”は問題なく運んだものの、片足だけで立ち、更にもう片方の足を真横でピンと挙げる”蹬脚”は、体幹がなって居ないと、たちまちにバランスを崩してしまうため、実に難儀な套路である。そしてその”右蹬脚”と”左蹬脚”の間に挟まれる”双峰貫耳”も又、下腹にぐっと力を溜めて踏ん張らねば、いとも容易によろけてしまう。この四つの套路は、体得までに時間が掛かるだろうな。心して取り組まねば。
休憩の前にYさんが、十六式”左下勢独立”(ズオシャーシードゥーリー)と、十七式”右下勢独立”(ヨウシャーシードゥーリー)の手本を見せて下さったのだけれども、いやはや、こいつは大変だなぁ(笑)。でもやるぞ!と志も新たに、蹬脚で引き攣った腿をさする稽古始めなのであったよ。

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