双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

真面目なホビ野さん

|太極拳|


本日の太極拳は殆どが欠席につき、新加入組が一人と初心者組が二人の、僅か三名のみ。
先生は、久々に内容の濃い指導ができるとあって、大いに張り切ってらして、私としても、こう云う機会はむしろ貴重であるので、みっちりと指導して頂けて有難いのだけれど、後のお二方は、何やら些か浮かぬ顔である。案の定、半時も経たぬうちに「あ〜、もう疲れた!」を連発(笑)。仕方が無いので、先生はお二方をちょくちょく休ませ、その間、私の個人指導を集中して行って下さったのであった。

さて。日頃より薄々感じて居た、教室内における”温度差”について、今回改めてはっきりと理解できた気がする。私は予てより太極拳に興味を持って居たので、ようやっとこうして教わる機会を得て、こつこつと習得するのが愉しくて仕方が無いし、何より、太極拳そものが好きであるのだけれども、新加入生徒さんや初心者生徒さんの多くが、所謂「暇つぶし」の手段の一つとしてここへ来て居る、と云うことが次第に見えて来るよになった。特に、この日のお二方はその傾向が顕著だもので、会話の端々からもそれが覗え、自主練習を指示されても、練習そっちのけで、すぐにおしゃべりが始まってしまう(笑)。つまり、別段この教室が太極拳でなくとも、例えばオカリナでもコーラスでも、何でも構わないのだ。こうした方々は他にも、実に様々な公民館クラブ活動などに参加して居るが、しかしながら、其々が一週間を埋めるための暇つぶしの一環なので、当然、いずれを取っても、真面目に取り組もうと云う意欲が薄いらしい。休憩の際、自宅でも毎日、呼吸法や套路を練習して居る、と云ったら「え〜っ!家でもやってるの〜!ホビ野さん真面目ねぇ。ご苦労様」と返って来たくらいである(笑)。
それが悪いだとかどうだとか、意見するつもりは毛頭無い。仕事を持たぬ中高年の方々にとってのクラブ活動とは、概ねそう云う傾向に在るのだろうし、私がたまたま、其処へ交じって居るに過ぎないのだから。恐らくは先生もその辺りを承知の上で、其々の生徒さんなりの指導をしていらっしゃる風である。
うん。人は人だ。私は私で頑張って取り組もう。

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