双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

小父さんのプレゼント

|小屋仕事|


小屋の外壁材料が、本日ようやっと届いた。お願いした材木屋さんに大口の注文が立て込み、納期が延び延びとなって、丸っとひと月。旧知の間柄だし、小さな材木屋さんで人手が無いのも知って居るので、事情を聞いて、どのみち急がないから構いません、と伝えてあったのだけれど、結果的には涼しくなってからの方が、外壁作業には好都合で良かった。
届けに来てくれた息子さんに、請求書はいつ頃になるか訊ねるも、請求書は良いの良いの、と云う。え?良いのってどう云うこと?「ん。親父がね、お金は要りませんって」いやいや、要りませんって、幾ら何でもそんな訳にはいかないでしょう!「社長は俺じゃなくて親父だから、そっちに聞いてヨ(笑)」慌てて小父さんに電話。すると電話に出た小父さんは、ハハハと笑った後で、こんな風に仰った。
是はね、おじちゃんからのプレゼント。ホビちゃんが一人で頑張って小屋建ててるって聞いて、お。また随分面白いこと始めたなぁ、と思ってさ。そこにうちの材料使いたいって頼まれて、おじちゃん、すごく嬉しかったんだあ。だったらもう、是は応援しなきゃなって。少し多めにしといたから、目立つところにはきれいなの選んで使うと良いよ。え?お礼?お礼なんかよこすなら、代金しっかり請求するぞ(笑)。お礼はね、ホビちゃんが、おじちゃんのプレゼントした材料使って、良い小屋完成させること。出来たら見に行くからさ。
嗚呼、小父さん...。こんなに素敵なプレゼント、本当に有難う。受話器を置いたら、あんまり嬉しくって泣きそうになった。頑張って良い小屋に仕上げるからね。

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