双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

解毒完了

|太極拳|

ようやっと怒涛の週が終わって、ほっとした本日は、
お盆明けで休みの生徒さんも多く、参加は三人。
従って、マンツーマンで教わる時間が増え、
みっちりと、中身の濃い練習となったのは幸い。
重心・手足・体の向き・癖などを細かく直しながら、
前回までの套路(一連の型)を繰り返し行う。
先生はウーシュウ、所謂”武術太極拳”の先生で、
剣を使った太極剣や、長拳などもなさる方。
我々も取っ掛かりは二十四式からだけれど、
しっかり一年から二年掛けてそれを終えたら、
次は剣を使った練習に移るよ、と仰ってらした*1
穏やかで温厚な年配の紳士だが、指導は厳しい。
私はどうも、二式で後ろ足を前足へ寄せる際に
近く寄せ過ぎて、次の足が斜めに出てしまうため、
一寸だけ外側に置くよに意識しながら、
その位置を体に染み込ませなさい、と先生。
套路はね、頭じゃなくて体で覚えるんだよ」
初めは次の動作を頭で追ってしまいがちだが、
回を追い、幾度と通して繰り返すうちに
或るとき、すとん、と套路が体に入って、
頭の中で何も考えなくとも、自然に体が動いて、
自然に呼吸と連動する。不思議とそうなって来る。
上手く言葉では説明できぬのだが、押したり引いたり、
丁度、波の動きがゆっくり繰り返されるみたいに、
体と気とが一緒に動いて居るなよな感覚となって、
何とも悠々として、是が非常に心地良いのだ。
この感じが、もしかすると気の流れなのかしら...。
今日はさすがにきつくて、腿と股関節が痛かったが、
「ホビ野さんの白鶴亮翅は、しゅっとして格好良いね」
と、先生よりお褒め*2のお言葉を頂戴して、終了。
怒涛で疲弊した心身共にすっきり、回復したのであった。

*1:何と無くこの辺りで、中高年生徒さんから数名の脱落者が出そうな予感.が...。

*2:或いは、励ましのお言葉であろう(笑)。

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