双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

小屋作り 其の十一

|小屋仕事|


本日の作業予定。

  • 垂木を固定する金物の取り付け
  • 垂木の取り付け
  • 面戸板のカットと取り付け

と云う訳で、段取り良く手際良く進めねば、恐らくは今日中に終わらない。きっちり下準備して、先ずは九本の垂木を固定するための金物の取り付けから始める。


垂木の乗る位置に印を付け、水上側は”シンプソン ハリケーンタイH1”を、水下側には普通のひねり金物を、其々取り付ける。(ただし、破風板と接する一番外側の垂木だけは、構造上どちらも使えぬためL字アングルを使用。) シンプソン社の金物には専用のビスも在るのだが、ここいらでは取り扱いも無く*1、似たよなトラスタッピングビスで丁度のものは、生憎の欠品で見付からなかったので、手元に在る3.8mm径のビスを使用した。続いてひねり金物。当初は壁の内側に取り付けようと考えて居たのだけれど、勾配が緩い所為か、どうも塩梅良く取り付けられない。外側ではどうだろか。うん、今度は上手い具合に位置が決まった。こちらも同様のビスで留める。
それが済んだら、いよいよ垂木を乗せてビスで金物に固定する作業へ。先程取り付けた金物に垂木の材を入れ、印の位置で合わせてビス留め。それにしても、次々と垂木の付いてゆく様は妙にわくわくとして、高揚感が在るものだなぁ。と、ここで休憩。ずらり並んだ垂木を下から見上げつつ飲む炭酸水は、実に爽やかなのであった。
さて。短い休憩を挟み、お次は全ての垂木と垂木の間へ、カットした面戸板を入れてゆく作業へと移る。面戸板は垂木間を塞ぐのと同時に、補強の転び止めの役割も兼ねて居る。一応図面での寸法は決まって居るものの、僅かなズレがあると面倒なので、現物の寸法も確認した後、2x4材を丸鋸でカットし、全部で十四本の面戸板を垂木と垂木の間へ。きちんと測ったつもりでも寸法が合わぬものもあり、その都度、丸鋸で慎重に微調整。全ての面戸板が入ったら、端から順に斜め打ちでビス留めしてゆく。水上側の一番外側の二箇所は、他と並びを揃えるとL字アングルが干渉するため、数cm後ろへずらして固定した。
最後に、取り付けた面戸板の隙間をコーキングして回り、ついでに気になったところへも。このコーキング材は以前の外壁リフォームの際に余った使いまわし故、色はこげ茶であるが、どのみち破風板や鼻かくしで隠れてしまう部分なので、気にしない。と、ここで急に雲行きが怪しくなって来て、夕立の気配が濃厚である。さっさとブルーシートで養生せねば。しかしながら、西風が矢鱈と強く、かける傍から煽られて全く埒が明かない。二十分程、汗だくとなって格闘した末、へろへろになりながらも何とかシートをかけ終えた。ああもう、コーキング材がシートにべたべたである...。
午後五時作業終了。四時間かかって、予定して居た全ての作業が無事片付いた次第。


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垂木が全部乗ったヨ!の図。


ずらーっと垂木の並んだ様に、嗚呼。達成感もひとしお...。面戸板も全部入りましたし、屋根の形が見えて来て、ようやく「小屋ですよ」って様相を呈してきましたなぁ。次回は鼻かくしと破風板を取り付け、コンパネの野地板を乗せる予定。屋根仕事は高所作業なので、安全第一で臨みたい所存であります。


金物二種。

【左】水上側の”シンプソン ハリケーンタイH1”。名は体を表すと云いますが、その名の通り、台風の風圧でもびくともしないのだそうで、実に頼もしい限り。金物一個につき、実に十本ものビスを使うため、かなりしっかりと付いて、普通の皿木ネジでも問題無いみたいです。
【右】水下側のひねり金物。機能は前述のハリケーンタイと同様の、所謂”あおり止め”です。内側に取り付けるのであれば、一つ小さめのサイズで良かったみたいですが、わざわざ買い直すのも馬鹿馬鹿しいので、取り付け位置を外側に変更して、そのまま使うことにしました。防水紙を貼った後なので、その上から付けてしまいましたけど...(笑)。

*1:金物本体は扱って居るのに専用ビスを置いて居ない、ってのは如何なものかしらねぇ...。

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