双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

『あっちゃん』が観たい

|映画|


この映画、今何だか猛烈に観たいのです。


映画「あっちゃん」予告編



NR30th映画『あっちゃん』予告編

【映画『あっちゃん』公式HP →*1



結成三十年。”ニューロティカ”が現在も活動して居ることを知らなかった人、或いは、あれ?どうだったかな、と定かでない人は案外多いのじゃなかろか。実は私も、そんなうろ覚えの一人である。八十年代後期〜九十年代初頭にかけて、かつて我が国には”バンドブーム”と云う、時代の仇花的お祭り騒ぎが在った。丁度私は思春期にその只中に居て、数多のバンドが現れては消えてゆく様を見てきた世代で、とは云え、聴いて居たのは洋楽ばかりだったし、当時の日本のバンドの中では、取り立ててニューロティカが好きだった訳でもないのだけれど*2、先ずパンクバンドでありながらフロントマンがピエロであると云うおかしさと、それまでのパンクバンドの強面なイメージとは凡そ程遠い(笑)明るさ、愉しさもあってか、一寸特異な存在だったよな記憶が在る。
この映画は、家業のお菓子屋さん(お菓子と云ってもケーキ屋などではなく、本当に”お菓子”屋さんなんだヨ!)を継ぎ、父亡き後も母と二人で切り盛りしながらバンド活動を続ける、そんな御歳五十の”あっちゃん”の人生を追ったドキュメンタリ映画である。制作費を募るクラウドファンディングで、目標額の三百五十万円を遥かに大きく上回る、約一千万円(!)もの金額が集まったのだ、と云うから実に驚きなのだが、その意味するところはつまり、それだけ”あっちゃん”の映画を観たい、と望んだ人が居たと云うことでもある訳で、彼がこんなに多くの人たちから愛されて居る理由の答えが、きっとこの映画の中には在るのに違いない。「俺たちいつでもロックバカ」 予告編を観ただけだのに、何やら目頭が熱くなってしまったヨ...(笑)。

*1:コメントの寄せ書きが泣かせる...。

*2:人間椅子が好きだったの(笑)。

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