双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

のっぺりの淡々

|縷々|

日々がひたすら扁平に過ぎてゆく。
決して”無為”に過ごして居る訳じゃ無いけれど、
日々を淡々と只”こなして”居る、と云う感覚。
目の前の仕事を、役割を、日課を、淡々とこなす。
上ったり下ったりの、
そう云う起伏の無い、のっぺりとした日々だ。


「自分の人生を生きて居ない」
以前に投げかけられた
その言葉の意味を、ずっと考えて居る。
自らが選んだ仕事への”責任”。
自らが引き受けた命への”責任”。
もしそれらを選択しなかったならば、
今とは全く違ったかも知れない、
自由やらお金やら時間やら。
自分で選んで背負った”責任”のために、
どうしても諦めざるを得ない事柄が幾つも在って、
けれどもそれが”自分の人生を生きられない”
と云うことなのだろか。全ての縛りからすっぽ抜けて、
選択も決断も己のためを第一に考えてすることが、
正しい答えだったのだろか。否、きっと違う。


そんな夜、NHK『サラメシ』など観ながら、
至極当たり前のことなのだけれど、人其々の仕事や営みと共に
人其々の昼御飯が在るのだよな、としみじみ想う。
食べることは生きることと直に繋がって居る。
この番組の放送が休みの日の夜なのは、良いな。
さてと。明日の昼御飯は、何を食べよか。

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