双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

続・若旦那の経過

|若旦那|


一日(月)
早朝の厠Aにて、若旦那が遂に”大玉”と呼んで差し支えないであろう、お小水の塊を拵えた。嗚呼、良かった!正確には”限り無く大玉に近い中玉”なのであるけれども、もうこの際、大でも中でも透明でもブルーでもどっちでも宜しい。兎に角、目出度いのである。頻尿はぴたりと止み、お小水もほぼ正常に近い状態で出て居る。


二日(火)
この分だと、近く順調に快癒するかも知れないが、勿論、油断は禁物である。これからの寒さや食事、水分には未だ未だ十分に気を配らねばならないし、それにストレス。心当たりを辿ってゆくと、九月に端を発して現在に至る、このストルバイト尿石症の原因となったのは、八月中に行われた外回りの改修工事である、と考えて先ず間違いが無かろうと想う。一見すると、普段通りに思えたのだが、主は未だ認識が甘かった。一方の忍びちゃんは、全く平気なのにねぇ...。


五日(金)
気付くと尿量が減って居る。心なしか、厠で用を足す時間も長い。丁度、昨日で抗生剤が切れたので、午前中の仕事前にお医者へ。タイミング悪く膀胱内には、採尿に十分なお小水が溜まって居なかったため、尿検査は断念。エコーを撮ったところ、結晶と断定できるよなものは、特に確認されなかった。お小水の出については先生、再び頭を抱え「う〜ん。カテーテル処置で尿道の内側の壁が荒れてしまったことで、ささくれた壁が丁度”弁”みたいになってるのかなぁ。それが排尿のときに邪魔をしてしまって居る可能性も在ります」とのこと。一先ず、抗生剤と消炎剤はお終いにして、療法食で様子見と相成る。ううむ。果たして、この道のりは長いのか??

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