双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

由無し事

|戯言|


■忍びちゃんの頭部に鼻先を寄せたら、昔のぬりえ帳みたいな匂いがした。若旦那のはバタートーストみたいな匂いだった。


■夕刻近くに姿を見せる、例のへんてこ柄の黒白猫。最初はチビ雌猫だと想って居たのだが、徐々に距離を詰められるよになって来た最近では、何だか案外年増のよな気もするし、雄猫(もしかしたら去勢済み?)のよな気もする。そもそも野良なのか、何処かの外猫なのか。或いは、飼い猫だったのが家出したものか。幾ら間近で観察したとて、触らせて頂けるよな素振りも無く、尻尾が邪魔して肝心のブツも確認できないため、一向に推測の域を出ないのである。


■秋の日は釣瓶落とし。すっかり日の暮れるのが早くなって、そうして気付けば、もう十月も終わってしまうのであった。嗚呼、師走までなんてあっと云う間じゃないか。正月なんてもうすぐ其処じゃないか。

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