双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

ロピーのカーディガン

|手仕事|


自分用のロピーカーディガン、仕上がる。



依頼されたセーターを一着、正月明けに納品し、ちょいと手休めを挟んで、すぐさま念願のロピーに着手。太糸太針で面白いよにざくざくと進み、月半ばに完成。実に愉しいカーディガンであった。
使用したのは、ロピー用の”アラフォスロピ”と云うアイスランド産の毛糸で、100メートル・100グラムの大玉、撚りの甘いロービング糸。是を14号の針を使って(ゴム編みは12号)編む訳だが、カーディガンの場合、輪に編むセーターと違って往復編みが用いられるため、従って編み込みの部分も、偶数段は裏を見ながら編むこととなる。その際には一寸したコツが必要なのだけれども、糸の操り方など要領が掴めれば、案外すぐに慣れて愉しみながら編めた。
又、毛糸を注文するにあたって、赤茶と緑が欠品中とのことで、赤茶をこげ茶に。緑を青緑に其々変更した他は、テキスト指定の色を使用。結果として、自分にはそちらの色合わせで正解だったかな、と。アイスランドの羊の毛は、ふんわりと軽く空気を含んだ糸となるのが特長だそうで、仕上がったものも、こんなにみっしりした見目にも拘わらず、驚くほど軽くてあったかい。


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正面と後姿。

ロピーは仕立て方もシンプル。身頃は両脇に接ぎの無い一枚仕立てで、筒状の袖は下から輪にして増し目しながら編んでゆく。唯一接ぎ合わせるのは、袖と身頃の僅かな接合部分のみ。各パーツを合わせたら、後は愉しい編み込みの丸ヨークが待って居るのだ。




【左】前立て。鈎針で編む前立てと云うのは初めてだったのだけれど、縦に目を拾って棒針のゴム編みで編むよりも簡単で、しかも厚みが出てしっかりするのが良い。仕上げのアイロンでぎゅうぎゅう押さえなくても浮かないし、配色が段になった見目も良い。
【右】裾周りの編み込み。あまり見慣れぬ模様だが、ロピーの伝統柄なのかな?亀の甲羅みたいなのが印象的で一寸面白い。こちらは袖口にも同様。



ヨークの編み込み拡大。

フェアアイルだと一段に二色しか入らないのが、ロピーには三色入る段も在り、糸同士が絡まないよにするのが一寸面倒だった。又、何せ糸が太いので、減らし目が進むに連れ模様に凹凸が。しかし、テキスト中の拡大写真を見るとやはり凹凸が在る風なので、そう云うものなのか、と安心。


|本|


今回のテキストはこちら。

他にも編みたいものが色々。感心したのは、其々にちゃんとM寸・L寸の目数が掲載されて居るのと、糸の太さと針の号数を変えることで、同じ編み図のままサイズを変更できるところ。”アラフォスロピ”の他に”レットロピ”と云う細い番手の糸も在るんだね。次は渋めの配色で、たっぷりとしたセーターが編みたいな。

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