双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

ぬるい茶

|日々|

猛々しい暑さと書いて”猛暑”と読む訳だが、
暑さなんてものが猛々しくあったところで、
迷惑千万、格好良くも何とも無い。
つい先日までは日中も比較的過ごし易く、
夜ともなれば、長袖の寝巻きと綿毛布の
仕舞えぬ涼しさが続いて居たここいらも、
いよいよ以って、猛暑を受け入れる気なのらしい。
蝉が鳴き、蛙が鳴き、草いきれにむせる。
知らぬ間に、藪蚊に食われた右肘の辺りを
恨めしく想いながら、ぬるい麦茶を飲み干す。

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