2013-08-05 ぬるい茶 |日々| 猛々しい暑さと書いて”猛暑”と読む訳だが、 暑さなんてものが猛々しくあったところで、 迷惑千万、格好良くも何とも無い。 つい先日までは日中も比較的過ごし易く、 夜ともなれば、長袖の寝巻きと綿毛布の 仕舞えぬ涼しさが続いて居たここいらも、 いよいよ以って、猛暑を受け入れる気なのらしい。 蝉が鳴き、蛙が鳴き、草いきれにむせる。 知らぬ間に、藪蚊に食われた右肘の辺りを 恨めしく想いながら、ぬるい麦茶を飲み干す。