双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

若旦那、緑に憩う

|若旦那| |庭仕事|


大きくなった鉢植えの草花を、鉢換えのついでに株分けしてあったのが、程好く育ってきた。小さな鉢がちまちまと集まって居る様は、実に好ましいものであるが、あまり増え過ぎるとかえって収拾が付かず、見苦しくなってしまうと云うので、是ら株分けで増やした鉢植えを、拙宅の玄関前の踊り場へごっそり移し、若旦那のための、ささやかな憩いの場に仕立てることとした。*1
生きて居れば、人で無くとも憂さは積もる。瑞々しい緑に囲まれて、どうぞ心休めて下さいませよ、と云う訳なのだけれども、殺風景だった踊り場が清々と緑で溢れる様は、やはり気持ちの良いものである。未だ日陰の在る午前中や、一寸涼しくなってきた夕刻などにここへ出してやると、すっかり憩ってなかなか部屋へ戻りたがらず、くんくんと葉をかいでは、どさり腹を横たえて毛を梳かせと云う。
猫であれ、緑を愉しむ料簡を持ち合わせて居るのは、実に感心なことだよ。




隣家の庭木に雀の群れを発見。ここは風が涼しいねぇ。

*1:若旦那の臀部右に在るしおしおの鉢は、すっかり食み尽された好物の猫草だが、新たに育ったものがスタンバイ中。

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