双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

梅雨の本領

|日々|

いよいよ以って、蒸し蒸しも本領と云った感。
若猫は長く伸び、子猫も又然り。
糠漬けをぽりぽりやっては、脱力し、
じわとした汗の出方に、四十路を理解する。
梅仕事が在るから辛うじて妥協するが、
暦の中では最も相性の良からぬ時節である。
この不快な夜を如何に過ごそうか、
只々、気抜けの上に放心を重ね、
と、窓を開けたところへ風が入って来た。
ばさばさと煩い、風情の欠片も無い風。
そう云えば、未だ蛙の声を聞いて居ない。

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