双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

散髪と猫とパン

|日々|

午前中に散髪を予約してあったので、
久々に古森号を駆り出そうと想うも、
どうやら空模様が怪しい。
先週、念入りに整備したので、
調子見も兼ねたかったのだけれど、
仕方が無いのでバスに乗ってゆく。
案の定、美容室に着く頃にちらと降り出した。
初夏と云うので前髪も短く、さっぱり。
清々して、小雨の中を早足で大型店まで
さかさかと歩き、がらんとした生地売り場を物色。
カーテン用のとモンペ用の生地を買い求める。


帰りがけ、パン屋へ食パンを取りに立ち寄ると、
軒下に小さな黒猫。おい、と声を掛けたら
にゃあと鳴きながら向う脛に頭を寄せて来て、
足元へごろり横になり、撫でてくれと云う。
店の小母ちゃんによると、黒猫はこの辺りの野良で、
お客さんにはあまり寄っていかないのらしい。
「おねえちゃんが猫好きなの、分かるんだねぇ」
やはり猫の好きな小母ちゃんは、是に気を好くし、
「はいよ。持っていきな」と惣菜パンを一つくれた。
それは私の好物、グラタンコロッケパンだった。

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