|戯言|
■件の裕福な御婦人より、更なる靴下の依頼を受ける。「編めるだけ編んで頂戴。全部買わせて貰うわ」編めるだけ編んでって…。せいぜい四〜五足が限度だろなぁ(笑)。兎にも角にも。裕福な人はお金に糸目を付けぬので、しっかり編んでしっかり代金を頂戴し、若旦那の保険代の足しとしたい。(このやる気ったら、タスキでも掛けたいくらいである。シュシュッ。)
■あまり好印象を持てずに居た人が、ひょんなことから猫好きと知れると、何やら急に親しみの湧くのは、実におかしなものである。尤も、猫好きと云うのは概して、他人に真正面からアプローチしない傾向が在るので、お互い様なのかも知れぬが。
■三國連太郎氏、逝く。釣りバカや健康食品のCMでの好々爺然とした氏しか知らぬ若い方々は、是非『飢餓海峡』だとか『復讐するは我にあり』などを観て頂きたい。時代の所為も在るのだろうけれど、ああ云う眼光と凄み、業を持った役者は、もう出ては来ぬのだろな。心底遥々と遣る瀬無い。合掌。