双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

ドワーフの指ぬき手袋

|手仕事|


昨年末より下書きに入ったまま、ずっとお蔵入りとなって居た本エントリ。幾ら何でも簡単過ぎやしまいか、と云うのがその理由なのであったが、しかしながら、折角編んだのに日の目を見ぬと云うのも、何やら可哀相な気がしたもので、この度、蔵出しと相成り候。



以前にアランセータで使った糸が一玉程余って居たので、冬場の自転車用に簡単な指ぬきの手袋なんぞ拵えてみた。何せ糸の量が量なので、端から潔く模様を組み込むのは諦め、従ってゴム編みだけの簡単な作りとした次第。映画『ホビット』の中でドワーフの連中が身に着けて居たのが、丁度こんな感じだったかしらん、と参考に。一寸ごわっとした糸の質感を生かしたかったから、あえてスチームで整えるなどせず、編地はそのままとした。



【左】親指のマチを除けば、全てを一目ゴム編みで筒状に編むだけの、極めて単純な仕立てであるが、この編地のおかげで、幅や凹凸に拘わらずぴたりとフィットする。
【右】横から見た親指のマチ部分。手首の終わり辺りから、一段置きに左右各一目ずつ、増し目をしながらメリヤスを編んでゆくと、ご覧のよな逆三角形のマチが出来上がる。付け根まで進んだところで、是を一旦休めておいた後、残りの指の部分を輪にして編んでお終い。上の方だけは五段程、鹿の子編みにしてみた。

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