赤い靴下

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予てより赤い靴下が欲しくて、出先では必ずと云って良い程、靴下売り場をちょこちょこ覗いて居るのだけれども、是がなかなか見付からぬもので、たとい見付かったとしても、只の綿のリブ編みであったり、余計な柄が入って居たり。世間一般での需要が極めて少ない所為なのか否かは知らねど、このままだと一向に埒が明かぬので、ならば自分で編んでしまえ！と相成った訳である。

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木の葉模様の赤い靴下。
"Embossed Leaves Socks"

糸は太目の中細、針は二号を使用。何せ細い毛糸を細い針でちくちくと編む故、時間はかかったものの、その分達成感は大きい。編み上がりに軽くスチームをあてた後、段ボールで拵えた手製のブロッカーに履かせて成形した。
針については、輪にして編んでゆく小物の中でも、靴下や手袋など。特に周径の短いもの専用の輪針(実に22cm)と云うのを、昨年に見付けて購入してあったので、是を使用した。きれいに仕上がるのだが、あまりに短いため、手の慣れるまでにコツが要る。爪先など、更に目数の少ない部分には、手持ちの余分な針を10cm程の長さに切断し、先端をやすりで削って整えた、手製の四本針を使用。

【左】模様拡大。掛け目と減らし目とを組み合わせて編んでゆくと、ご覧のよな木の葉模様が出来上がる。規則的で案外単純な模様なので、ささっと頭に入り、すいすい編めて気持ちが良い。
【右】踵周り。踵部分は、一目置きにすべり目と引き上げ編み(？)を使い、往復編みで仕立ててゆく。海外では非常に一般的な手法らしいのだけれども、是だとゴム編みに似た編地に若干の凹凸が出来るため、幾らか地厚となって、只のメリヤス編みよりか強度も出る風である。

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テキストはこちら。

Favorite Socks: 25 Timeless Designs from Interweave

編みたい靴下がいっぱい！リング製本仕様で、頁のぴたっと開くのが有難い。しかし時折、良く分からない編み記号が登場するので、勉強が必要なのであるよ。