双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

立場

|若旦那|



先だっての膀胱炎も快癒。予想外の出費にトホホと項垂れる主の懐具合など、ちいとも気になど留めぬ風の若旦那であるが、毎早朝の”早く餌くれ”攻撃に新たな暴挙が加わって、是が甚だ屈辱的だもので、故に主は更に項垂れるばかりなのである。暴挙とは如何なる暴挙か。奴さん。寝床へ潜って居る間は、丁度、私の右脇腹へひっつくよにして眠って居るのだけれども、早朝目を覚ますや、実に、顔を踏んづけながら枕の上へと移動。主の頭上より是を見下ろすよな格好で、ここからひたすらジャブを繰り出して来るものだから、こちらは堪らない。しかもチョイチョイ、などと云うかあいらしいものでは無い。当たれば「ポスっ」と音のする、適度に力の入った挑発的なパンチである。
以前、何かで読んだ記事に「主を尊ぶ気持ちの在る猫は足元で寝るが、自分が主よりも上だと思って居る猫は頭の上で寝る」と云うよな一文が在った。おい、ピピンよ。よもや君は後者ではあるまいな?或いは、我々が対等である証と考えて良いのかしらん・・・。

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