双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

困惑

|日々|

昼を過ぎた頃から空が急に翳り出すと、
地響きを起こす程の雷が轟くと同時に、
棚の上の食器たちが震えて音をたて、
雨に混じった雹が窓硝子を叩く。
それを境に空気は変わり、
頬を刺すよな冷たい風が、北からやって来た。
季節はずれの空模様と、宙ぶらりんの困惑。
夜の部屋のつんとする冷気に、
そろそろ湯たんぽを出しても良い頃合かしら。
などと想う。

<