双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

定点観測 三月

|定点観測|



空は朝から雨の気配です。
臨む山並には白い靄が掛かって、
ようやくうっすらと、けぶるよに色付いた
春先のなだらかな山肌を覆って居ます。
通り向かいの寒緋桜が色の濃い蕾を膨らまし、
畑沿いの梅の木には、四分程の花が付きました。
君のよこした子猫は、図体ばかり大きくなって、
けれど如何にも子猫らしく、健やかです。


爺さん。未だ肌寒い、遅い春が来ました。

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