双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

腹ペコ大将

|若旦那|



拙宅に来て、もうじきひと月。若旦那は随分と大きくなって、いたずらにも知恵がついてきた。しかし、何しろこちらは子猫と暮らすのが十数年ぶりと来て、ようやく暮らしぶりの変化に慣れてきたところ。やれ屑箱は倒すわ、背中に飛びつくわ、肩に乗るわ、髪はかじるわ。つい先頃も、PCの配線の束へ突っ込んで慌てさせたものの、主が風呂場に居る間、ドア越しの脱衣所で待って居る辺りなんぞは、なかなかいじらしい。はて。爺様が子猫だった頃は、こんなに腕白だったかしら、などと遠い記憶を掘り起こしてみる。
しかしまぁ、餌はきっかり加減して与えて居る筈だのに、この丸々とした体格は、いったいどうしたものか。常にあわよくば餌を…と、主の移動を追尾する、腹ペコ大将。猫の種類等も在るかと思うが、おチビにして既に、前足も胴回りもしっかり太々として居るもので、先が些か心配ではある。*1




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食後は眠い。


左:まん丸フォルム。
右: 温泉に浸かるおっさん風情。


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若旦那の仲間。


遊び道具は、もっぱらガーゼのハンケチを結んだもので、わざわざおもちゃを買わずとも、歯磨きにもなり一石二鳥。ぽいと投げれば、飛びついてひとしきり遊んだ後、ちゃんと口へくわえて持って来る。








爺様の代から世話になって居る、遊び相手のカーミット氏。シカゴ出身。噛まれても蹴られても羽交い絞めにされても一切動じぬ、実に温厚な紳士である。

*1:野良時代、余程のひもじい想いをして居たのかしらん。

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